教育福島0215号(1998年(H10)11月)-035page

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進路指導充実への取り組み

浪江町立津島中学校

 

本校では、進路指導の一環として地元で活躍されている社会人の方を招いて「社会人講話」を実施しています。

これからの進路を具体的に設計していく上で大切な「職業に就く意義」や「職業をとおして学んだこと」などについてお話していただいています。

職業観について視野を広げることや生徒の自己実現を支援することをねらいに、創意の時間を利用して年三回実施しています。本年度は九月三十日に、毎年小学校に卒業記念樹を送ってくださる方を招き、「幸福」と題した講話をいただきました。生徒はなじみ深い方からのお話なので興味深く聞き入っていました。今回は会社設立にまつわる自己の体験談が中心でした。どんな苦難にあってもあきらめず努力をすることの大切さ、思いやりの心を持つことの大切さ、などを学ぶことが出来たと思います。

 

地域社会人による講話

 

地域社会人による講話

 

昨年度は、地元で商業を営んでいる方から「損得勘定以上に大切な、人間としての心の交流」や、琴を趣味にしている主婦の方から「人生を豊かにする趣味の大切さ」を教えていただきました。

その他にも本校では二年生に「職場体験」を、二・三年生を対象に各高校の先生と卒業生を招いて「進学説明会」も実施しています。今後も地域に根ざした、生徒主役の体験的活動の充実を図り、生徒の自己実現に向けて、教職員一丸となって進路指導に取り組んで参りたいと思います。

 

一人一人がのびのびと表現する造形活動

双葉町立双葉北小学校

 

本校は、平成七・八・九年度県小学校教育研究会の指定を受け、「一人一人の思いを大切にし、つくり出す喜びや楽しさを体験できる指導はどうあれがよいか」を研究主題として、図画工作科の研究に取り組んできました。表したいことを立体に表す造形遊びの領域を中心に、低学年では「一人一人が自分の思いをありのままに表し、楽しさを体感できる指導」、中学年では「一人一人が自分の思いをふくらませ、進んで表現できる指導」、高学年では「一人一人が自分の思いを広げて効果的な表現をするよさを体感できる指導」のブロックテーマを設定しました。

研究の第一の視点である「題材との出合い」については、題材をもとに創作した話を聞かせたり、個人カルテによる実態把握の積み重ねにより、児童の実態に合った題材の開発や「思い」を広げる題材との出合いを設定することができるようになりました。

第二の視点の「個に応じた支援」では、造形カードの活用により自分のねらいを明確にし、自分はどんな「思い」を持って作品を仕上げるのかの見通しを持つことができるようになりました。また、発見ノート(きれいだな、人に教えてあげたいことなどを記入)を活用することにより、多面的な見方や心の目を持って見ることができるようにもなりました。

現在も、一人一人の「思い」を大切に、のびのびと表現できるよう指導法の工夫・改善に努めているところです。

 

図画工作科研究会

 

図画工作科研究会

 

 

 


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