教育福島0216号(1999年(H11)01月)-008page
平成10年度福島県公立幼稚園・小・中・盲・聾・養護学校
教職員研究論文入賞者決まる
応募総数68点 特選4点 入選11点
平成十年度福島県公立幼稚園・小・中・盲・聾・養護学校教職員研究論文の募集に県内各地区の教職員や学校から六十八点の応募がありました。
各教育事務所の第一次審査及び義務教育課の第二次審査を経て、論文の最終審査会は、去る十月三十日に四名の審査委員によって行われました。
その結果、次の四点(個人一点、団体三点)が特選となり、十一月二十七日に、自治会館において表彰式が行われました。
〈特選入賞〉
〇 塙町立高城小学校
(代表 校長 藤田充)
児童自ら読み深める楽しさを味わいながら、基礎・基本を身に付けていく指導はどうあればよいか
〇 会津若松市立行仁小学校
(代表 校長 山内徳次)
基礎的な知識と技能を身に付け主体的に学習する子どもの育成をめざして
〇 小関洋
(相馬市立山上小学校)
環境問題と関連づけた「水溶液の性質とはたらき」の指導
〇 いわき市立平第一小学校
(代表 校長 吉岡榮一)
自分の思いや考えを生き生きと表現し、共に高まり合う子どもを育てる授業
また、十一点の論文が入選となりました。(別表参照)
〈審査の観点〉
1) 研究の意図が明確で、主題は適切であるか。
2) 研究の対象が明確であるか。
3) 研究の計画及び内容が適切であるか。
4) 論旨が一貫しており、説得力があるか。
5) 必要な資料が精選され、整えられているか。
6) 結論の導き方は適切であるか。
7) 今後の実践に生かす手だてを講じているか。
〈審査講評〉
〇 研究の手法が工夫され、レベルが高くなってきている。方法的に具体的な手だてがきちんとしている論文は内容もよい。
〇 悪い点の改善よりも、子供のよさを見つけて、それを伸ばす工夫・研究が多くなってきた。〇 転勤しても、個人で研究を継続し、課題意識をもって挑戦している論文もあり、その姿勢がすばらしい。
〇 学校独自の研究への取り組みがますます重視されている中で学校の共同研究が充実してきたことは、望ましい方向である。
今後も教師の個性を生かしながら研究を進めていただきたい。
〇 参考文献を明示しておくことは、研究の姿勢として大切なことである。
・ 貴重で効果的な資料が多い反面、資料なしでは理解しにくい論文もある。本論を読んだだけでわかる内容としたい。
・ 体裁は整っているが、それにとらわれすぎている論文もある。
・ 研究の視点を焦点化し、平易な文章としたい。
・ 安易に結論づけているものがあり、子供の変容のとらえ方を考える必要がある。
・ 評価に関する工夫が数多くみられるが、さらに研究を深めていってほしい。
〈審査委員〉
庄司他人男
(福島大学教育学部教授)
山崎文雄
(福島大学教育学部教授)
小林四郎
(元福島市立福島第一中学校長)
齋藤正寛
(元福島市立福島第一小学校長)