教育福島0216号(1999年(H11)01月)-015page

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四 研究の全体構想(資料1)

 

五 研究の実際

(1) T・Tの指導について

本校のT・Tは「T・T担当の単元渡り歩きシステム」による全校体制の取り組みであり、 日常的にT・Tの授業が行われていることや、どちらかの教師がチーフ・サブといった位置付 けはせず、授業全体に同等に責任を持って授業づくりに取り組んでいることなどが特色である。1) T・T指導体制の確立

〇 学力検査などから研究領域を決め、それらを中心に各学年のT・T指導単元を計画した。

〇 T・T担当については、一・三・五年が研修主任、二・四・六年がパソコン担当とし、単元を渡り歩く形で全学年・全学級で年間三〜四単元のT・Tの授業が行えるようにした。

〇 全学年の算数の時間を二〜四校時に固定し、打ち合わせの時 間も時間割に位置づけた。(日常的なT・Tにより教師の息があってくると、単元始めの十分な打ち合わせの時間の他は、わずかな時間ですむようになる)

2) 実際の授業づくりについて

〇 T・T担当が教材研究を深め単元の観点別評価目標や各単位時間の基礎的・基本的内容を明確にした上で、子供の側に立って単元を再構成したり、T・Tの形態・役割分担を考慮したりして単元の指導計画を作成する。(資料2)

 

資料2 単元の指導計画例(第1学年「かたちあそび」)

 

ウの中で交代できるよう計画し、各教師の個性を生かして授業をつくっていく。)

 

〇 学年との打ち合わせにより指導計画を修正し、子供たちの主体的な学習活動をうながす問題解決学習の流れにそったT・Tの基本的な指導過程(資料3)を基に授業を展開する。(役割分担については固定せず、単元の中で交代できるよう計画し、各教師の個性を生かして授業をつくっていく。)

〇 単元をとおしてT・Tにより個を見取り、共感・賞賛・支援していく。

 

資料3 問題解決学習の流れにそったT・Tの基本的指導過程

 

(2)実践例

 

(2)実践例

これまでの二十の授業実践の中からT・Tの三つの形態についての実践例を紹介する。

1) 考えの多様さや学習進度に応じるT・T

第三学年「円と球」(1/8時)

「玉入れゲームで、全員が中心から等距離に立ってできる形を調べる活動をT・Tにより支援し、円の概念・性質や円の美しさに気づかせていく授業」

 

体育館で全員で円を作り出す活動

 

体育館で全員で円を作り出す活動

 

 

 


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