教育福島0217号(1999年(H11)02月)-013page

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四 県民の活力をはぐくむスポーツの振興

 

〔背景等〕

近年における社会の成熟化に伴い、豊かで潤いのある生活や健康への志向が強まり、様々な年齢層にわたって、スポーツに対する関心や意欲が高まってきています。

このため、多様化・高度化している県民のスポーツへのニーズに応えるため、学校体育、競技スポーツ、生涯スポーツ及び健康教育にわたる総合的な施策の充実が必要とされています。

また、地域のスポーツが推進される中、指導者の養成と有効活用を図るとともに、スポーツ活動の場を拡大するため、新しいタイプのスポーツクラブを育成し、地域スポーツの一層の振興を図っていく必要があります。

 

〔重点施策の基本的方向〕

 

一 学校体育の充実

 

・生涯スポーツ及び競技スポーツの基礎を培う学校体育の充実を図るため、学校体育施設・設備等の整備・充実と指導者の資質の向上を図るとともに、小・中・高等学校体育団体の育成に努めます。

・本県の運動部活動の実態を踏まえた適切な対応策と今後の方向性を見いだすため、運動部活動の在り方に関する研究推進体制の整備を図ります。

・運動部活動の一層の充実を図るため、専門的な技術指導を必要とする運動部を有する中学校・高等学校に対し、県教育委員会が委嘱する指導者の派遣を推進します。

 

二 競技スポーツの振興

 

・各競技団体において、現在、強化指導に当たっており、将来的にも中心的な役割を果たす指導者をビクトリー強化コーチとして指定し、国際大会や全国大会で活躍する選手の育成はもとより、当該競技団体指導者のリーダーとして本県の競技力向上を担うことのできる指導者の養成を図ります。

・広域市町村圏内の基幹的スポーツ施設等を競技力向上のための強化拠点と位置付け、施設を中心としてジュニア選手の発掘、育成を図るなど、新しい強化システムの構築に努めます。

・ニュージーランドとのスポーツ交流をとおして、国際化の推進と競技力の向上を図るなど、本県スポーツの振興を図ります。

 

三 生涯スポーツの振興

 

・生涯スポーツ関係団体・機関の連携協力体制を確立するとともに、スポーツ指導者の情報を全県的に提供し、指導者の有効活用を促進します。

また、地域のスポーツ施設を拠点とし、多種目にわたり世代を超えた交流ができる「複合型地域スポーツクラブ」の育成に努めます。

 

四 スポーツ振興のための組織・体制の整備・充実

 

・スポーツ振興の中核的団体である財団法人福島県体育協会に職員を派遣して組織の整備・充実を図り、生涯スポーツと競技スポーツの一層の推進に努めます。

 

〔重点施策を具体化する事業〕

 

継続

運動部活動リサーチ事業

継続

運動部活動外部指導者活用事業

新規

ビクトリー強化コーチ養成事業

継続

地域における強化拠点整備事業

継続

世界と結ぶ人づくりの推進(ニュージーランドとの教育交流)(再掲)

一部新

生涯スポーツ推進体制整備事業

継続

(財)福島県体育協会組織強化事業

 

 

 


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