教育福島0217号(1999年(H11)02月)-021page
研究実践
【研究主題】
自分の健康を見つめ、実践する児童の育成
−健康な歯と口をめざして−
鮫川村立鮫川小学校
一 研究主題設定の理由
本校の教育目標「健康でたくましく育つ子ども」「気づき自ら行動する子ども」の具現化として、「身の回りを清潔にし、基本的生活習慣を身につけること」「問題に気づき、実践する力を身につけること」を努力目標としてあげている。食後の歯みがきは、むし歯予防のみならず生活習慣を身につけるうえでも意義がある。
また、自分の歯と口の健康上の問題を考えたり、実行したりする態度の育成や習慣化を図ることが教育目標達成につながるものと考え本研究主題を設定した。
二 研究仮説
永久歯の萌出が見られる大切な学童期において、歯、口の健康つくりに関する学級活動や日常指導を充実させ、地域と連携した啓発活動を進めれば、児童の関心や認識が深まり、自ら歯・口の健康つくりに取り組むであろう。
三 研究内容
1 歯の保健指導に関する学習指導法の工夫・改善
2 児童会活動における歯の保健指導の充実
3 日常の学校生活における歯の保健指導の工夫
4 家庭・地域・保健医療機関との連携
5 校内環境整備等による児童への啓発活動の充実
四 研究の実際
1 指導部の実践
学級活動に適した学習過程の工夫・改善
一単位時間の段階を「問題の意識化」「問題の共有化」「問題解決の方法・技術の発見」「実践への意欲化」とすることで、自らの健康問題に気づき、解決の方法を見つけ、実践に結び付くよう配慮した。
「問題の意識化」では、歯科検診の結果や日常生活における実践から自分と歯・口の健康に関する現状に気づかせるようにした。「問題の共有化」「問題解決の方法・技術の発見」では、科学的根拠に基づく理解を深めたり、児童の操作活動や実験活動、話し合いや発表活動等を行ったりして、課題解決を図るようにした。「実践への意欲化」では、これからの取り組みについて一人一人の考えや思いをまとめるようにした。
4年 学級活動
自主的・自発的な児童会活動の充実
歯と口の健康に関する児童会集会活動の積極的な運営を図るため「ぴかりん集会」と名付け、年間計画に位置づけ実施した。
この集会活動は、児童会の各委員会の活動内容・時期や学校行事と関連させ、歯と口の健康に関する指導を補充・発展させる内容を毎月八日(歯の日と定め)に実施した。