教育福島0217号(1999年(H11)02月)-022page

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保健委員会による「ぴかりん集会」

保健委員会による「ぴかりん集会」

 

2 環境・調査部の実践

 

鮫川村子どもの健康を守る会との連携

 

村役場住民課が事務局として、村内の各関係機関が連携を図り、各施設で一貫した保健指導を実践・継続してきた。

この会には、学校保健部会(養護教諭・栄養士)、保育部会(幼稚園教諭・保母)、保健部会(保健婦)の部会があり、それぞれの施設で次のような活動を展開した。

 

(1)良い歯の表彰

 

むし歯のない児童、むし歯を治療した児童に村長名を入れた賞状を村からいただく。これにより保護者に村全体で、歯の健康に取り組んでいることを理解してもらう。

 

(2)学童期にあった歯ブラシの配布

 

学校歯科医推薦の歯ブラシを使用することにより、より磨きやすく使いやすい歯ブラシに目を向けるようにした。

 

(3)歯科医院マップの配布

 

歯科医院の所在地、診療時間、休診日などについて保護者へ知らせることにより、治療の促進を図ってきた。その結果、保護者に好評で、治療する児童の数も多くなった。

 

学校歯科医・歯科大学教授との連携

 

学校歯科医の先生には、定期の歯科検診について、これまで一日で全学年診てもらっていたが、三日をかけて丁寧に診ていただき、さらに臨時の歯科検診も実施していただいた。また、保護者への講演会や歯に関するさまざまな情報を提供していただき、授業等に生かした。

歯科大学の先生には、食生活とむし歯の関係から、今後の学校歯科保健指導のあり方について、専門的な立場から指導・助言をいただいた。

 

五 研究の成果と今後の課題

 

1 研究の成果

 

(1)学級活動(保健指導)に適した学習過程に改善・工夫することで、児童が自分の歯や口の様子を知り、課題意識を持ち主体的に取り組む姿がみられるようになった。

 

(2)歯と口の健康に関する児童会集会活動は、各委員会が自分たちの活動を生かした創意工夫がみられた。参加した児童も楽しさの中でむし歯や歯肉の病気予防についての理解や実践意欲を高めることができた。

 

(3)「鮫川村子どもの健康を守る会」との連携により、新たな教材の開発や共同活用、おたより等の充実が図られ、日常の歯科保健指導が効果的に行われるようになった。また、児童・保護者・地域の歯に関する意識を高めることができた。

 

2 今後の課題

 

(1)歯・口の健康つくりは、短期間で得られるものではなく長期間にわたる実践が必要である。これまでの取り組みがさらに積み重ねられるよう活動を継続していく必要がある。

 

(2)学校における実践については意欲的に取り組んでいる児童が多いが、家庭での習慣化となると十分とは言えない。今後も保護者に対する啓発活動を続け、協力を仰いでいく必要がある。

 

ぴかりん集会年間計画

 

月日 内容 発表 関連行事

4.10 ブラッシングの仕方 保健委員会 

5.8 むし歯と運動の関係 体育委員会 運動会

6.4 歯に関する標語の発表 JRC委員会 歯の衛生週間

7.6 歯に関するクイズ 運営委員会

9.8 人間と動物の歯の違い 飼育委員会

10.8 発音と歯の関係 放送委員会 学習発表会

11.18 歯に関する本・紙芝居の紹介 図書委員会 読書週間

 

 

 


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