教育福島0217号(1999年(H11)02月)-042page

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の意識を高める面が弱かった。

・ 反省の観点を自己課題の「操作活動」に置くことで焦点化することができ、活動の意味づけも明確になった。また、反省を次時以降の指導と関連させることができた。

 

資料3

 

2) 先生方の個性を生かした授業実践記録

 

2) 先生方の個性を生かした授業実践記録

・自己の課題にそって授業実践する中で、そのまとめ方や反省記録の取り方が工夫され、個性的になってきた。

 

『児童の実態や考え方を生かした学習のまとめ』

実践例3 四年

単元名 「角」「四角形」

・「分度器」の使い方において、次のような児童の実態がみられた。

・分度器を置く位置が正確でない。

・左右どちらの目盛りから読んだらよいか迷うことが多い。

・測り間違いに気づかない(見当をつけて測っていない)。

そこで、分度器を正しく使用するために必要な内容を盛り込み、唱えやすい文章表現にし、「詩」のような形にまとめた。

・その後、いくつかの単元で、単元の基礎的基本的事項と児童の実態から「算数の詩(うた)」作りをして児童に提示してきた。「四角形」では単元のまとめの時間に単元を振り返り、児童一人一人が詩を作ることに挑戦した。その結果、児童の考えをもとに学級としての「垂直・平行」「四角形」の詩ができ上がり、動作をつけながら唱える声が聞こえた。

 

資料4

 

【実践例3についての考察】

 

【実践例3についての考察】

・評価問題の結果と単位時間毎の児童の感想に焦点をあてて授業の記録として累積してきたものが、教師側だけのものにとどまらず児童側のものともなって形に表れたものと考えられ、よい結果と言える。

・「詩」にするといったまとめ方は、日常生活の中であまり使われていない用具や用語の理解と定着を図る点で、「量と測定」、「図形」の領域では効果的であった。

 

『教材研究による学習指導計画作り』

実践例4 五年「合同な形」

・学習活動を教材研究をもとに図式化し、単元の基礎基本をとらえるとともに、単位時間の関連を明確にした。また、各単位時間の目標の重点を視覚的にとらえられるようにし、評価との関連を図った。

指導の反省を余白を利用して記録し、学習指導計画を生かす形とした。

 

 

 


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