教育福島0218号(1999年(H11)4・5月号)-008/52page

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特集

学校教育の推進

義務教育課



はじめに

県教育委員会は重点施策や国の諸答申等を踏まえて、重点施策の指針の一つとして、「社会の変化に主体的に対応できる心豊かでたくましい児童生徒の育成」を設定し、

○個性を生かす教育の充実等教育 課程の改善・充実

○生徒指導の充実

○学力向上施策の推進

○情報化・国際化等の社会の変化への対応

○健康教育の充実

○教職員の資質・能力の向上

等の基本的方向を示しその実現に努めている。

国においては、中央教育審議会の第一次・第二次答申、教育課程審議会の答申を受け、幼稚園教育要領並びに小・中学校学習指導要領を告示した。

各学校においては、今年度はまず、現行学習指導要領に基づく実践の徹底を図ることである。自校の実態を見据え、児童生徒一人一人の基礎・基本の徹底と個性の伸長を図るとともに、特色ある学校教育の充実に努めるべきである。

総合的な学習の時間をはじめ、時間割りの編成など、新教育課程の在り方について憂慮している学校もあると思われるが、今年度は、十二・十三年度の移行措置、十四年度の完全実施のための準備期間として新学習指導要領をよく読み、新教育課程についての理解を深めることが大切である。各教育事務所ごとに、九、十月には新教育課程の説明会を行う。

今年度の学校教育の推進にあたっては、学校教育指導の重点である次のことを押さえながら、教育活動の充実に努めることが肝要である。


1 特色ある学校教育の推進に努める。

各学校においては、自校の教育課題の解決を目指し、創意を生かした特色ある学校づくりに努めることが大切である。また、児童生徒にとって魅力ある学校づくり、家庭や地域社会に開かれた学校づくりに努め、学校教育の一層の活性化を図ることが求められている。


2 学習指導の充実と基礎学力の向上に努める。

児童生徒の個性の伸長を図るとともに主体的な学習態度の育成に努めることが肝要である。そのためにも、児童生徒の側に立った指導の工夫に努め、授業の質的改善を図る。そして、一人一人の学力の実態に応じ、重点的に指導する事項などを学力向上自校プランに位置付け、個に応じた指導に努め児童生徒一人一人の基礎学力の向上を図る。


3 積極的な生徒指導の推進と問題行動等への対応や指導力の向上を図る。

積極的な生徒指導の意義を踏まえ、主体的な生活の確立と、発達段階に応じた正しい判断力、自律心、実践力の育成に努める。いじめ、不登校、問題行動などへの適切な対応とそれらの解消に向けた、教育相談体制の整備をはじめ、総合的な取り組みを推進する。


4 豊かな体験活動を通じて児童生徒の内面に根ざした道徳性の育成に努める。

児童生徒の実態に応じた指導計画の改善充実に努め、道徳の時間の一層の充実を図る。特別活動やその他の体験的な活動を生かし、児童生徒が道徳的な価値について


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