国 語
確かな読解力、深い思考力及び表現力を伸ばすために
問題内容と正答率等の概要
1 説明的文章の読解で大切な段落間のつながりや、論理の展開を考え、総合的な読解力をみる問題
問1は、漢字の読み方の問題であり、正答率は「抜粋」五一・八%、「違って」九七・七%です。普段から、漢字の読み方については音訓ともに学習することが大切です。
問2は、文法に関する問題であり、連体形を用いている動詞を見分ける力が求められます。用言の活用に関しては、下につく言葉に注目させることが大切であり、この場合、「電車が来る時刻だ」の「時刻」という名詞(体言)に連なっていることに着目します。正答率は四八・四%です。
問3は、内容説明に関する問題であり、段落間の関係を含め、同様な内容の繰り返しに注目します。正答率は四八・三%です。
問4は、内容理解に関わる問題であり、「どのようにを味わうこと」という点に関しての理解が求められています。傍線部の前後をていねいに読む必要があります。正答率は五二・二%です。
問5は、段落相互の関係を読み解く問題です。「話題の転換」、「対比」、「説明の展開」等、内容を大きくとらえることが大切になります。正答率は五四・八%です。
問6は、全体の要旨を問う問題です。最終段落を中心に、読書における「1トンの塩」の意味を確認する必要があります。七十五字以内という条件を確認するためには、中心となる要素を箇条書きにしてから解答することが大切です。部分正答率を含め三七・○%の正答率です。
2 基礎的な漢字力をみる問題
正答率は「健やかな」五八・九%、「支える」八五・九%、「奨励」九・七%、「尊厳」二二・二%であり、日常的な漢字についての確かな学習が必要です。
3 場面の展開、人物の心情の推移、及び表現に関する問題等をもとに、文学的文章を的確に読み取る力をみる問題
問1は、漢字の読み方の問題です。「縛る」は九四・六%、「厚遇」は四九・○%でした。
問2は、文章の表現についての問題であり、描写においてユーモラスな表現を確認する力が求められます。擬人法について確認することが大切になります。正答率は五四・一%です。
問3は、心情の理解を説明にしたがって完成する問題です。川添さんが、マツに対してどのような気持ちをもって接しているかについての理解がポイントになります。1は、しぐさという言葉から「マツの首をゆすぶった」という解答が導かれ、2は、感じ取った内容を文脈から読み取る必要があります。正答率は五八・三%と四一・三%です。
問4は、各場面における僕の心情についての問題です。「誰に対して」「どのような」心情を持っているかは、主に会話と説明の部分から読み取ることができます。行動と心情に着目することが大切です。正答率は「反発」三九・七%、「共感」四七・七%です。
問5は、主題に関わる問題です。マツが僕の家族にとって宝石であることを説明する上で、「宝石」という比喩を明確にしていくことがポイントになります。部分正答率を含め三三・○%の正答率でした。
4 詩と鑑賞文をもとに、理解力・思考力・鑑賞能力をみることを主眼にした問題
問1は、鑑賞文の読解をもとに比喩表現を用いている部分を書き抜く問題で、正答率は七一・二%です。
問2は、作者の思いをもとに主題を読み解く問題です。鑑賞文をもとに「ふと心が洗われ、心豊かに感じられるものと出会いたいという思い」に注目し、詩に込められた心情を的確に把握する力が必要となります。正答率は四八・○%です。
問3は、啄木の短歌の情景と詩との関連をみる問題であり、正答率は六四・○%です。
5 古典に親しむとともに、基礎・基本を確認することを主眼にした問題
問1は、歴史的仮名遣いに関す