教育福島0219号(1999年(H11)6月号)-011/52page

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る問題であり、「思ひめぐらさず」を現代仮名遣いに直すことです。正答率は七五・○%です。

問2は、等窮の問いかけに対する芭蕉の返答部分を問う内容理解の問題で、「〜と」という部分に着目することが大切です。二四・五%の正答率でした。

問3は、俳句の季語と季節についての問題で、正答率は三五・七%、四六・七%です。

問4は、主題に関する問題です。本文の内容理解をもとに、芭蕉の懐旧の心情や風景に感動する思いを読み取ることが大切です。正答率は四五・六%です。

6 調査資料をもとにしたグラフをもとに、思考力・判断力・表現力をみる作文の問題

「社会の情報化が進むにつれて、どのように生活が変わっていくか」という調査の結果として、1)生活が便利になる、2)人と人とのふれあいが少なくなる、3)いろいろな楽しみが増える、4)機械に弱い人が取り残される、5)交際や行動範囲が拡大する、という上位五項目をもとに、自分の身の回りの具体例をもとに情報化のよい点と注意すべき点を記述することが求められます。正答率は二四・三%、部分正答率は六四・三%でした。

普段からグラフ等の情報を的確に把握し、自分の考えを具体的に表現する力をつけていくことが大切です。また、条件(二段落構成と字数制限)に従って書くことも基本的なことです。

■ま と め
中学校の国語で培った理解力・思考力・判断力・表現力を高めるために必要なことは、次の三点にまとめることができます。

一 国語における基礎・基本の習得

教科書をもとに学習し、基本的な語句や表現技法等の理解及び習熟に努めること。

二 理解力・表現力の育成

授業でノートやメモを取ったり、自分の考えを適切にまとめたりして理解力・表現力の向上に努める。また、作文力を伸ばすために、積極的に書く機会を設けること。

三 読書による総合的な国語力の育成

普段から読書の習慣化を図り、ものの見方・考え方を広げるとともに、作品の読解等をとおして自分の考えを深めさせるように努めること。



六 次のグラフは、全国の十二歳から一七歳までの青少年を対象にして、「社会の情報化が進むにつれて、どのように生活が変わっていくか」について調査し、その結果を示したものである。
このグラフを見て、気づいたことと、そのことについてのあなたの考えや意見を、あとの条件に従って書きなさい。


社会の情報化が進むにつれて、どのように生活が変わっていくか

条件
1 二段落構成とし、前段でばグラフを見て気づいたことを書き、後段ではそのことについてのあなたの考えや意見を書くこと。
2 全体を百五十字以上、二百字以内でまとめること。
3 氏名は書かないで、本文から書き始めること。

国語 学力検査正答率

問  題 小問 正答率(%)
1 説明的文章についての問題 1 A 51.8 B 97.7
2   48.4   
3  48.3  
4   52.2  
5   54.8  
6    5.0 (32.0)
2 基礎的な漢字の問題 1   58.9  
2   85.9  
3    9.7  
4   22.2  
3 文学的文章についての問題 1   A 94.6 B 49.0
2   54.1  
3 1  58.3 2  41.3(5.2)
4 甲 39.7 乙 47.7
5   7.5 (25.5)
4 韻文(詩)についての問題 1   71.2  
2   48.0  
3   64.0  
5 古典についての問題 1   75.0  
2   24.5  
3 季語 35.7 季節 46.7
4   45.6  
6 作   文     24.3 (64.3)

 


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