教育センター情報『窓』
専門研修
道徳教育
実践講座
現在、学校においては、思いやりや人間尊重、生命尊重にかかわる指導をいかに充実させていくかなど、子供たちの豊かな心を育む道徳教育の推進が大きな課題となっています。
その課題解決のために、教育センターの専門研修「道徳教育実践講座」では、道徳教育に関する研修の活性化を目指して、先生方が道徳の学習理論及び効果的な指導法を学び道徳教育に関する指導力を高めることができるように講座内容を組み立てています。
小学校の先生方を対象にした「小学校道徳教育実践講座」を二班(各三十名)編成、中学校の先生方を対象にした「中学校道徳教育実践講座」を一班(三十名)編成で実施しています。
一 講座内容
「道徳教育実践講座」では、学校教育全体を通しての道徳教育の実践や道徳の授業充実に直接結びつく内容を中心に、二泊三日の研修プログラムを考えています。
講座内容を充実させるため、道徳教育に卓越した講師を招聘したり、学校で道徳教育に研究的に取り組んでいる先生からの実践報告を取り入れたりして、研修される先生方にとって魅力があり、実践に即結びつくよう内容を工夫しています。
また、演習では、道徳の効果的な指導法の一つである「ロールプレイング」について研修したり、読み物資料の道徳的価値を分析し、資料を効果的に活用できるようにしたりなどしています。
およそ、講座内容は次のように進めています。
(平成十年度講座内容)
一日目
○研究協議 「道徳教育指導上の諸問題」
・ フリーカード法を取り入れて、諸間題を類別し、グループで協議
○講義1 「道徳の授業に臨む教師の姿勢」
・ 道徳の授業を行う教師の基本的な姿勢についての講義
二日目
○講義2 「道徳の時間の指導過程」
・ 道徳の時間の意義や道徳の授業の主な指導過程などについての講義
○講義3 「豊かな心を育む道徳教育」
・ 道徳の資料「手品師」の原作者、江橋照雄氏より、これからの道徳教育の在り方についての講義
○演習1 「読み物資料の価値分析」
・ 読み物資料の道徳的価値について個人やグループで分析する演習
○演習2 「ロールプレイングの実際」
・ 道徳の授業にロールプレイングを効果的に取り入れる方法などについての演習