教育福島0220号(1999年(H11)7・8月号)-012/52page

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特集2

高校教育改革の推進

高等学校教育課 

 

一 はじめに

今日の急速な社会変化に的確に対応するため、中央教育審議会や教育課程審議会において二十一世紀を展望した我が国の教育の在り方や小学校、中学校、高等学校等の教育課程の基準の改善に関する検討がなされ、平成十年度までに、 それぞれの「審議のまとめ」が公表されております。

また、各都道府県においても今後の大幅な生徒減少をはじめとする高校教育を取り巻く諸課題に対応するためにさまざまな取組みが進められております。

本県教育委員会におきましては、平成五年度に、第四次福島県長期総合教育計画を策定し、以来、これまで「明るく個性豊かな人間の育成」を目指して学校教育の充実、生涯学習の推進などさまざまな施策を展開してまいりました。

その間、平成五年六月に福島県学校教育審議会からいただいた「生徒減少期における高等学校の在り方−高等学校の質的向上を目指して−」に関する答申(平成三年九月諮問)に基づき、学科改編、男女共学化等の高等学校改革を進めるとともに、平成九年六月に「県立高等学校改革計画(第一次まとめ)」を、平成十一年三月には「県立高等学校改革計画(第二次まとめ)」を公表したところです。

「二」〜「四」におきまして、「福島県学校教育審議会答申」並びに「県立高等学校改革計画の概要」及び本県におけるこれまでの「県立高等学校改革の推進状況」等について説明します。

 

二 福島県学校教育審議会答申

生徒減少期における高等学校教育の在り方に関して、その質的向上を目指す観点から「高校の適正規模・適正配置及び学級編制の基準」「職業学科の在り方」「男女共学の在り方」について(一)〜(三)に示す内容の答申をいただきました。 

(一)高等学校の適正規模・適正配置及び学級編制の基準等

1) 適正規模・適正配置について

○ 今後の生徒減少期においては、より学習効果が期待できる適正な学校規模について検討を進める必要がある。
〇 一学年二学級を維持することが困難と予想される場合には、分校化を含めた統廃合につい て検討することも必要である。
○ 生徒が一層減少する時期においては、志願動向を十分見極め、分校の適正配置について検討することが必要である。
○ 定時制高校については、新たな視点に立った単位制高校への転換を図るなど、魅力ある定時制教育の充実に努める 必要がある。
通信制高校については、施設・設備等の教育諸条件の整備を図りながら、その充実に努める必要がある。
○ 生徒減少期においても、公私立協調の立場で、生徒を適正に受け入れる対策を講じ、高校への進学率の向上に努める必要がある。

2) 学級編制の基準について

○ 県内すべての高校に四十人学級を導入するための施策を講じる必要がある。

3) 学科の編成について

○ 地区毎の生徒減少の傾向、生徒の進路希望の動向、地域の期待等に十分配慮しながら全県的視野に立って、学科の適正配置について検討する必要がある。


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