教育福島0220号(1999年(H11)7・8月号)-013/52page

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○ 多様な教科・科目の開設という観点から学校間連携についても検討する必要がある。
○ 高校教育の質的向上を目指すために総合学科を導入する必要がある。

単位制のメリットを十分生かすとともに、全県的な視野に立った配置についても検討する必要がある。

(二) 職業教育の在り方について

職業学科の卒業生の進路は多様化してきていることから、普通科と職業学科の比率の見直しを含め、職業教育の在り方について十分に検討する必要がある。

(三) 男女共学の在り方について

男女雇用機会均等法の施行や男女共同社会が一層進行するなかで、学校教育の基本的な在り方 して、早急に具体策を検討し、逐次共学化を進めていく必要がある。

 

三 県立高等学校改革計画の概要

中学校卒業見込者数は、平成十一年に比べて、現在の小学校一年生が中学校を卒業する平成十九年には、約五千七百名が減少すると推計されております。(資料1参照)

このような生徒減少に対応し多様な生徒の個性を生かす今後の高校教育の在り方を見極めながら、特色ある学校づくり、学科改編、 学校の統合、男女共学などの抜本的な高校改革を計画的に進めるために、「県立高等学校改革の基本方 針」を明確にし、県立高等学校改革計画を策定しました。

(一) 県立高等学校改革の基本方針

1) 本県における今後の高等学校の在り方

高校教育をめぐる諸状況や本県が抱える諸課題を踏まえ、今後の高校教育の在り方を次のように考える。

〈生涯学習の観点から〉
生涯学習機関としての役割を高めていくことが必要である。

〈個性尊重の考え方に立って〉
個性を生かす教育の充実のために、高校教育を柔軟でより多様にする必要がある。

〈高校進学率の向上に対応して〉
多様な生徒を受け入れることができる新たな学校づくりが必要である。

〈地域に根ざして〉
特に生徒減少地域においては、地域との連携を図り、高等学校教育を充実する必要がある。

2) 改革への視点

○ 各地区の特性を考慮し、地区ごとに学校を適正に配置するとともに、一学年八学級以下の規模への適正化を図る。
○ 男女共同参画社会にふさわしく、すべての県立高校を男女共学化する。
○ 生徒一人一人の個性を尊重し、多様な特色ある学校・学科の配置を推進する。
○ 定時制・通信制高校を全県的な視野に立って配置し、定時制・通信制課程における教育を充実させる。
○ 学校間連携などによる単位認定等新しい学び方を取り入れた学校づくりを推進する。
○ 中高一貫教育校の設置について検討する。

3) 学校学科配置の基本的な考え方

○ 普通科、普通系専門学科、職業系専門学科を設置する高校については、地区の実情や生徒の志願動向等を考慮し適正に配置する。
○ 総合学科高校、普通系専門学科の全日制単位制高校については、生徒の志願動向等を考慮し、適正に配置する。
○ 新しいタイプの定時制・通信制の単位制高校を、全県的な視野に立って配置する。

(二) 高等学校の適正規模・適正配置、学級編成の基本方針

1) 学校の適正規模

ア 学校規模の基本的な考え方
充実した活力ある教育活動の実現や円滑な学校運営に必要な学校規模として、一学年四〜八学級が適正であると考え、今後の生徒減少に伴い学級数を削減する場合は、この基本的な考え方に基づいて学校規模の適正化に努める。

イ 学校規模の適正化 
一学年九学級以上の学校については、生徒の志願動向などを踏まえて、計画的に八学級以下まで学級数を削減する。また、一学年八学級以下の学校については学校規模の維持に努めるが、生徒減少の状況によっては、学級数の削 減、隣接校との統合及び分校化等を検討する。

2) 学校の適正配置

ア 学校配置の基本的な考え方
○ 高校教育充実のために、県北、県甲、会津(南会津を含む)、


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