教育福島0221号(1999年(H11)9月号)-020/52page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

特集3

アクアマリンふくしま

(ふくしま海洋科学館)

2000年夏のオープンを目指して

アクアマリンふくしま

アクアマリンふくしまのシンボルマーク

財団法人ふくしま海洋学習館
http://spl.powernet.or.jp/~aqua-f/

一 新しいタイプの海洋ミュージアム 

親水空間として整備が進む、いわき市の小名浜港。この小名浜港の二号埠頭に、ヨットの帆のように見える建物が建設されています。 

これが来年夏のオープンを目指して整備が進められている「アクアマリンふくしま(ふくしま海洋科学館)」です。 

本施設は、「海を通して『人と地球の未来』を考える」を基本理念として、水族館機能をメインに、さまざまな視点から海の生物や文化、科学などを紹介し、海洋博物館や海洋科学館の機能を併せ持った、新しいタイプの海洋ミュージアムです。

(1)展示テーマは潮目の海〜黒潮と親潮のであい 

福島県は、海や山、川、湖などの豊かな自然に恵まれています。 

また福島県の沖合は、日本列島の南と北から何千キロもの旅をしてきた黒潮と親潮がであう「潮目の海」を形成しています。 

そこで本施設は、「潮目の海〜黒潮と親潮のであい」を展示のメインテーマとし、福島の川から海へ、そこから海流をたどりながら黒潮、親潮のふるさとへ展開するストーリーを構成しています。 

展示コーナーのメインとなるのは、二、〇五〇トンと国内でも有数の展示水量を誇る「潮目の大水槽」です。 

この水槽は、二階から四階までを吹き抜ける大型の水槽で、黒潮大水槽と親潮大水槽に分かれ、中央の「潮目のトンネル」をくぐり抜けると、力強く泳ぐ黒潮の魚たちと豊かな親潮の海にすむ生き物たちを比較して見ることができます。

このほか、次の展示コーナーなどがあります。

1) 海・生命の進化 

古生代の海の生き物と生きた化石と呼ばれる生物を紹介します。

2) ふくしまの川と沿岸

県内の豊かな水辺の自然を再現し、そこにすむさまざまな生き物や植物を紹介します。

3) 北の海の海獣

ゴマフアザラシやトド、セイウチ、ラッコを半開放的な空間で展示します。

4) オセアニック・ガレリア

潮目の海を文化・科学的な視点から紹介する、参加・体験型のコーナーで、さまざまな装置を自ら操作することにより、楽しみながら学ぶことができます。

5) 熱帯アジアの水辺

熱帯アジアの水辺に繁茂するマングローブ植物と干潟の生き物を紹介します。

6) サンゴ礁の海チョウチョウウオやスズメダイなどのコーラルフィッシュをはじめ、サンゴ類を紹介します。

潮目の海 パース

潮目の海 パース


[検索] [目次] [PDF] [前][次]

掲載情報の著作権は情報提供者及び福島県教育委員会に帰属します。