教育福島0221号(1999年(H11)9月号)-033/52page
2 訪問教育の現状(1)訪問教育対象児童生徒数の推移(グラフ参照)
(2)平成十一年度家庭訪問教育を受けている児童生徒数(表参照)
訪問教育対象児童生徒数の推移
平成11年度家庭訪問教育の現状
学校名 学級数 児童生徒数 スクーリング参加者数 小 中 高 合計 小 中 高 合計 小 中 高 合計 大笹生養護 5 3 − 8 13 8 − 21 8 5 5 18 郡山養護 3 3 − 6 7 6 − 13 2 4 4 10 須賀川養護 1 0 − 1 2 0 − 2 1 − − 1 西郷養護 1 1 − 2 3 1 − 4 3 1 1 5 石川養護 2 0 − 2 5 0 − 5 1 − − 1 会津養護 1 1 1 3 3 1 3 7 0 0 0 0 平養護 2 1 2 5 4 4 3 11 2 1 1 4 富岡養護 2 1 1 4 4 1 1 6 2 0 0 2 合計 17 10 4 31 41 21 7 69 19 11 11 41
3 訪問教育の指導の実際
(1)訪問担当教員が心がける家庭との関係づくり
訪問教育は、教育の場が家庭であるため保護者の理解や担当教員と保護者の連携が重要な課題となっています。
担当教員は、まずは保護者の養育に対する長い間の苦労の経過を理解し、保護者、特に母親を受容することに心がけています。
さらに、普段の指導時間の中で短時間でも保護者との話し合いの機会を設け、養育の手がかりとなる健康や行動の見方についての情報を提供したり、児童生徒の細やかな変化を伝えたりして、相互に児童生徒の理解を深め確認し合っていくことに心を配り、信頼関係を築くように努めています。
(2)家庭訪問における指導事例
家庭訪問における指導事例については、本号42ページの「養護教育研究実践」に掲載されておりますので、本稿では割愛します。
(3)スクーリングにおける指導事例
「スクーリング」とは、対象児童生徒の実態に応じて、自然との触れ合いや他の児童生徒との交流を図りながら、併せて集団での生活の機会を可能な限り設けるために登校して行う学習をいいます。
これは、一般に児童生徒の居室が家庭訪問教育の学習の場に充てられているため、その家族と教師を中心とした変化の乏しい学習や生活になりがちな指導の場の制約を少しでも改善するために行われるものです。
スクーリングの試行的実施の成果が顕著に見られたことから、平成十年度から家庭訪問教育実施校八校すべてにおいて可能な限りスクーリングを実施することとしました。なお、スクーリングを実施する際のアシスタント教師とし