教育福島0221号(1999年(H11)9月号)-039/52page
〈実践2〉読み聞かせ○昼休みの時間後に創意の時間を設定し、全職員が読み聞かせを行う「お話の広場」を設定した。
(二)研究の視点2 読書活動との関連を図った授業の展開について
読書指導と関連した授業の質的改善を図るために、次のような実践を試みた。
1) 関連を深めて行う学習活動の設定
各教科、道徳、特別活動等の年間指導計画を見直し、精選と重点化を図り、読書指導に関する時間を確保し、関連を図って学習内容のさらなる定着を目指した。
〈実践例〉
○ブックトーク、調べ学習、絵本づくり、テーマ読書、読書討論会など
2) 単元(題材)全体を見通した指導計画の改善
単元(題材)全体の指導計画を見直し、「出会う・気づく」「深める」「まとめる・広げる」のそれぞれの段階における指導法を工夫し、読書活動を効果的に配置し、活用した。
(三)研究の視点3 読書環境の整備・充実を図ることについて
児童の「読書」への関わりを一層深めさせるには、環境を整備する必要がある。
〈実践例〉
1) 学校図書館の整備充実
2) 図書館利用の促進(コンピュータ管理など)
3) 家庭への啓発及び町図書館との連携
(四)検証の場としての「読書集会」の実践について
児童一人一人が、自ら獲得した知識や技能を活用し、生かす場面として「読書集会」を設定した。この活動は、確かな学力を検証する場であり、また総合的な学習の時間を視野に入れた試みでもあった。
〈実践内容〉
○読書から得た知識・情報の発表
○課題別学習の発表
◇下年生−ペープサート、紙芝居、読み物の朗読による紹介など
◇上学年−読み物の紹介、調べ学習の発表など
五 研究の成果(要約)
○「読書の楽しさ、大切さ」を意識するようになった。
○課題や疑問に対して、自ら調べようとする態度が見られるようになった。
○学習センターとしての図書館で主体的な学習が進められるようになった。
○読書集会の発表が児童相互の理解、さらなる学習への意欲につながった。