教育福島0221号(1999年(H11)9月号)-040/52page

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教育事務所発

〈わたしの学校・ぼくらの活動〉

相双教育事務所

〒975−0031 原町市錦町一丁目30
TEL (0244)26−1314?
FAX (0244)26−1318

小高小学校浮舟太鼓クラブ

「伝統を受け継いで」小高小学校浮舟太鼓クラブ



管内の各学校では、心豊かでたくましい児童生徒の育成をめざし、様々な取り組みをしています。それらの中で特色ある活動について紹介します。


心豊かで生き生きと活動する子供の育成 

相馬市立桜丘小学校 

本校は、平成九・十年度の二年間、文部省より「豊かな心を育む教育推進事業実践協力校」として指定を受け研究に取り組んできました。 

本年度も、本校の児童の実態に照らし合わせて「心の教育」を考え、次の三つの視点から実践研究に取り組んでいます。 

一、道徳の時間の充実 

児童の道徳的な価値の意識を学校での諸活動と有機的に結び付け、補充・深化・統合させ、生活に根ざした道徳性を養うことが大切であると考え、「総合単元的構想」を取り入れ、道徳の時間だけでなく、教科・特別活動等、教育活動全体を通して、豊かな心の育成が図られるようにしています。 

児童の実態から指導すべき重点価値を設定し、一〜二カ月のサイクルでねらう価値に迫ることができるように、教科・学級活動・行事等における価値の重なりをおさえながら指導することによって、児童の意識が途切れることのないようにしています。

二、豊かな体験活動の充実 

日常の道徳的実践力を高め、内面に根ざした道徳性を育成するため、豊かな体験の場を教師が意図的に設定するようにしています。内容は、異年齢集団での活動をはじめ、地域社会・養護学校との交流、栽培活動、ボランティア活動等です。 

七月七日に行われた「七夕音楽会」では、養護学校の児童と本校の全校児童が一緒に歌を歌ったり、聴いたりする交流を通し、お互いを思いやる気持ちを深めることができました。養護学校の児童が退場する時には、全校児童から自然に拍手が起こり、手拍子で見送りました。

三、家庭・地域社会との連携の推進

家庭や地域社会での教育の重要性が指摘されていますが、本校では、家庭や地域社会との連携を深め、相互の信頼・協力を得るために、学校便りの発行、親子による奉仕作業、お年寄りとの交流等に取り組んでいます。今後、一層研修を重ねるとともに、三つの視点を中心とした教育活動を充実させ、「豊かな心」の育成に全職員一丸となって努力していきたいと考えています。

養護学校との交流(七夕音楽会)

養護学校との交流(七夕音楽会)


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