教育福島0223号(1999年(H11)11・12月号)-032/48page

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教育事務所発

〈わたしの学校・ぼくらの活動〉

県中教育事務所

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常葉町立関本小学校
小人数を生かした表現力の育成 〜国語科の授業を通して〜
(常葉町立関本小学校)


管内の各学校では、心豊かでたくましい児童生徒の育成をめざし、様々な取り組みをしています。それらの中で特色ある活動について紹介します。

地域の特色を生かしたクロスカリキュラムによる横断的な学習の実践

郡山市立薫小学校


「酒蓋池イン地球」―私たちにできること―、これは、本校の子供たちが六年間を通して取り組む学習テーマです。本校では、学校に隣接する酒蓋池を子供たちの日常的な学習の場として、全学年で酒蓋池を取り上げた学習に取り組んでいます。自然の様子、池の利用や役割など、酒蓋池との関わりが深い内容を学年ごとに各教科の中から洗い出し、それらをつなぎ合わせてクロスカリキュラムを組み大単元を構成するもので、本校では横断的な学習として教育課程の中に位置付けています。

たとえば、五年生では自然と人間との関わりや生命の連続と営みについての理解を深めるために、「酒蓋池で養殖されている鯉」という素材を通して、理科と社会科を核とし、国語科や図画工作科、道徳、家庭科を関連づけて「つながる生命」という大単元を設定しています。鯉を素材として、養殖業や魚の成長の調べ学習を行い、自分なりの方法でまとめて発表会を開いたり、ポスターやパンフレットを作って郡山の鯉を紹介したりしました。また、鯉の住む環境として、池の水質調査を行い、きれいな水にするためにできることはないかを考え、酒蓋池の環境の現状と将来像について、各自の思いや願いをパネルディスカッションで発表し合いました。

郡山市立薫小学校

このように、各学年とも酒蓋池を学習の基点として、地域の特色を生かしたクロスカリキュラムによる横断的な学習が展開されています。地域にとび出し、フィールドワークを中心とした学習をくり返すことによって、地域に学び、地域を愛する子供が育成されると考えています。


「総合単元的構想」をとり入れた環境教育

古殿町立大久田小学校


本校では、緑豊かな地域の特色を生かし、平成七年度から、環境教育の指導法について研究に取り組んできました。

本年度は、昨年までの反省をふまえ、「総合単元的構想」を取り入れた実践研究に取り組んでいます。

児童が、環境に対する興味・関心だけにとどまらず、環境についての理解や認識を深め、適切に環境に対処できる力を身に付けることができるようにすることが大切であると考えました。これまでの教科単独の環境教育から、教科の枠組みを外し、新たな単元を構成し、関連した教科・領域について横断的に学習が展開できるようにしました。このことにより、単独の教科で実施するよりは、児童の活動に幅が広がり、児童が各教科


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