教育福島0224号(2000年(H11)1月号)-008/48page
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平成11年度福島県公立幼稚園・小・中・盲・聾・養護学校
教職員研究論文入賞者決まる
応募総数72点、特選4点、入選11点
平成十一年度福島県公立幼稚園・小・中・盲・聾・養護学校教職員研究論文募集に県内各地区の教職員や学校から七十二点の応募がありました。各教育事務所の第一次審査及び義務教育課の第二次審査を経て、最終審査会は去る十月二十九日に四名の審査委員によって行われました。
その結果、次の四点が特選となり、十一月二十六日に、県庁西庁舎の教育委員室において表彰式が行われました。 また、十一点の論文が入選となりました。(別表参照)
〈特選入賞〉○川井孝寿
(喜多方市立第一小学校)
「学習意欲を引き出す社会科の指導」
〜個のよさを生かした学習活動の工夫〜○大越吾都臣
(須賀川市立仁井田中学校)
「個を生かし育む[道徳の時間]の創造」
〜豊かな道徳的心情を育てる資料の活用を通して〜○逸見健二
(保原町立保原小学校)
「LDやADHDの児童の情緒の安定を図り、学習意欲を高めるための支援はどうあればよいか」
〜算数科における遊戯的・体験的な場の設定と活動内容の工夫を通して〜○鈴木ひろ子
(郡山市立郡山第六中学校)
「保健室登校生徒に対する養護教諭の支援の在り方」
〈審査の観点〉1)研究の意図が明確で、主題が適切なものであるか。
2)研究の対象が明確であるか。
3)B研究の計画及び内容が適切であるか。
4)論旨が一貫しており、説得力があるか。
5)必要な資料が精選され、整えられているか。
6)結論の導き方は適切であるか。
7)今後の実践に生かす手だてを講じているか。
〈審査講評〉○日常的な課題から出発し、日ごろの授業改善・工夫をとおして研究的に実践を深めており、教師の子供たちに対する温かなまなざしや教育への情熱が伝わってくる充実した論文が多く見られる。
○「生きる力」を意識した論文が多く、新しい教育を積極的に考えていこうとする姿勢が感じられる。
○研究内容と実践が一体化しており、理論と実践が相補的に関わっている内容のものが多い。
○資料の使い方やまとめ方などが工夫されており、参考文献も適切に示されていた。
○言葉が先行することなく、学校や子供たちの実態に即した分かりやすい概念規定が行われている。
●研究内容や分野が多岐にわたり方法的にも多様なことから、絞り込みが難しく研究の焦点化が不十分な論文が見られる。
●連続して研究を深める場合は、前年度研究との関連性や発展性をより明確に示してほしい。
●効果的な資料の使い方が見られる反面、本文だけでは研究内容がつかめないものもあったので、本文の全体的な構成にも配慮してほしい。
〈審査委員〉○庄司他人男
(福島大学教育学部教授)○山崎文雄
(福島大学教育学部教授)○小林四郎
(元福島第一中学校長)○齋藤正寛
(福島市清水学習センター館長)
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