教育福島0224号(2000年(H11)1月号)-028/48page
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期待に応えたい
横山浩志
四月、小名浜第二小学校に赴任し、初任者として教職の第一歩を踏みだした。
それまでの約八年間、私は民間企業に勤めていた。そのときゴルフに出会った。ゴルフは自然のすばらしさを味わうことができる。緑色がとてもさわやかな芝生の上から打つボール、そして季節感を味わわせてくれる木々の美しさなどである。この自然のすばらしさを味わうためには、周りを見わたせるゆとりが必要である。また、ゴルフをしていると必ず出る言葉がある。「このホールこそ……」「あれさえうまくいっていたら……」朝から常に繰り返しおとずれるのが、この意気込みと葛藤である。
毎日の授業では、子供たちに分かりやすく楽しい授業をしょうと意気込みをもって取り組んでいる。しかし、終わってみると発問や板書の工夫など反省の連続である。これからも続くであろうこの心の葛藤と正しく向きあいながら、子供たちのつぶやきをも大切にできる心のゆとりを持って、授業に臨んでいきたい。
私の好きなプロゴルファーは、尾崎将司である。五十歳を過ぎた今でも日本の頂点に立っている。その陰には、体力を維持するために若手選手がついていけないほどのトレーニングをしたり、精神面を鍛えるために仏の教えを学んだりという努力がある。
冷静に対応できる心のゆとり、尾崎プロのように自分を鍛えるための厳しい姿勢、そして常に反省しよりよい方法を見いだす努力、これら三つのことを念頭において自己研鑽に努めていきたい。そうすることによって子供たちを真に理解し、子供たちが「今日も楽しかった。充実していた」と思えるような学級経営ができるのではないかと考える。
今まで、初任者研修で多くの先輩の先生方からご指導をいただいてきた。そこでは、様々なことを学ぶとともに、先生方の人柄や実践のすばらしさに触れ、教師としての責任感と喜びを感じている。また、「来年も先生が担任だったらいいな……」この言葉ほど私の胸を熱くさせるものはない。初任者研修の教えを大切にして、豊かな指導力を身につけ、子供との信頼関係を築くとともに、保護者や地域の期待に応えられる教師を目指してさらに努力していきたい。
(いわき市立小名浜第二小学校教諭)
21世紀の主役を育てるPTA活動
安斎盛次
二十一世紀、それは私たちにとって、また子供たちにとってどんな時代となるのでしょうか。国際化、情報化が一段と進む中、それらに対応する人間形成のために学校教育の中でも、さまざまな取り組みがなされています。一方、「現代の子供は個性がない、無気力、無関心の子供が多い」などと言われているのも事実です。
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