教育福島0224号(2000年(H11)1月号)-030/48page

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とる子供がいる。このふしぎ行動を特異と捉えず、素敵な笑顔のお母さんのように、まず受け入れよう。言葉よりも笑顔で受け入れよう。素敵な笑顔のお母さんから保育の原点を学んだような気がする。

さあ! 常葉幼稚園のふしぎ行動を今日も見せようとしているお友だち、遠慮なく見せてちょうだい。先生方だーれも驚かないから。しっかり話し合ったんだ。笑顔で見守ってあげようって。

みんなだってボランティアのおばあちゃんに、本物の笑顔をあげてるもんネ。

(常葉町立常葉幼稚園教諭)




企業研修から学んだこと

桃澤敏則

桃澤敏則

私は平成十年十月一日から半年間、福島県教育委員会が行った「豊かな人間性と人づくりを目指す教員体験研修」で、十年近く勤めた教育現場を離れ、「パレスいわや」にお世話になった。

「パレスいわや」は、いわき市内でも最多の婚礼数をこなす結婚式場である。半年間という短期間ではあったが、異業種を経験すると同時に別の角度から教育現場を見ることができたことは、自分にとってまたとないよい機会となった。社員の中には、子供が中学生という方も多数おり、ときには、「最近、息子が家に帰ってきてもほとんど口をきかなくなってしまって心配だ」とか、受験生を持つお母さんからは進路の相談を受けたりしたこともあった。

研修当初は全く畑違いの業種と思っていたが、研修を積むにしたがって、仕事をする上での心構えやイベントを実施するための打ち合わせなどは、教育現場と似ているものが多いことに気付いた。例えば、イベントをスムーズに進めるための進行表は授業案に似ていたり、婚礼の打ち合わせなども、入学式、卒業式の時のそれに近いものがあり、効率よく仕事を進めていくために為すべきことや、自分の仕事に誇りと責任を持って臨む姿に大きな違いはないこと等々……。 

三月三十一日の最終日は、支配人、専務そして本部長から「半年間のまとめ」ということで、今までの反省や「企業いわや」としての考え方などのお話をいただいた。私は、「こんな景気の悪い世の中だから、せめていわやに来たときは楽しんで帰ってもらいましょう」と、おっしゃった本部長の言葉が今でも忘れられない。今思うと、半年間の研修を無事終えることができたのも「パレスいわや」のスタッフの皆様の温かいお心遣いがあったからこそだと思う。

「いじめ」「学級崩壊」など問題が取りざたされている教育現場であるが、この貴重な体験を今後の指導等に役立てていきたいと思う。 生徒の中にも、家庭内での悩みを抱えている生徒もいるかもしれない。せめて学校にいるときだけでも心を落ち着けて生活できる環境をつくってあげたいと思う。教師という職業は、単なる「労働」ではなく、誇りと責任を持った「仕事」であるよう心がけたい。

(いわき市立植田東中学校教諭)




国際交流活動に学ぶ

加藤正行

加藤正行

暑さの厳しかった平成十一年、夏。表郷小学校の六年生二人と私は、温暖な冬のオーストラリアでとても貴重な体験をしてきました。 表郷小学校は、平成八年度から三年間、文部省指定の研究開発学校として、国際性を培う英語学習の実践研究に取り組んできまし


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