教育福島0225号(2000年(H11)2・3月号)-016/52page
事業概要
―研究・研修の充実を目指して―
教育センター
一 研修事業
平成十二年度の福島県教育センター研修計画の作成にあたっては、学校運営や児童・生徒の教育活動に支障のないように配慮しました。
(1) 基本研修
基本研修は「初任者研修」(高等学校は一次・二次の二回)、教職経験五年・十年対象の「経験者研修1・2」(前・後期の二回)があります。それぞれ二泊三日(経験者研修2の後期は一泊二日)の日程で、教科指導を中心に、教育相談、教育経営、情報教育などを組み入れ、新しい学力観に基づく教育の内容を講話・講義、実習・演習及び研究協議をとおして研修します。
研修の柱は、次の三点です。
○教職のライフステージに応じた研修
○授業に生きる実践的な専門研修
○研修者の要望に配慮した参加型の研修
1) 初任者研修
教員としての基礎を身に付けることを目指した内容で構成し、教科によってはグループで学習指導案を作成、マイクロティーチングで検証するなど、授業のP・D・Sの基本を習得することを目指します。
また、教職の研修内容として、演習をとおして基礎的な知識・技能が習得できる「生徒指導・教育相談」、初心者にも分かりやすいコンピュータの体験研修「情報リテラシー」などがあります。
2) 経験者研修1
教員としての成長期・充実期であることから、教科指導を中心とした研修を組んでいます。
教科の本質や教科指導の基礎的な方法と技術はもちろんのこと、演習、実験、協議など多様な形態を取り入れ、研修者のニーズを大切にした、実践的、専門的な内容を組んでいます。
教職の研修内容には、学年、学級の経営と研修の在り方等を中心とする「教育経営と研修」があります。
3) 経験者研修2
教員としての発展期であり、視野の拡大、教科・教職全般の深化がねらいです。「学校経営と中堅教員の役割」は、中堅教員としての立場を考慮し、学年経営の視点から迫ります。「情報教育」は、研修者の個人差とニーズに配慮したパソコン実習です。「全体講話」は、学校教育関係者以外から著名人、有識者を講師に迎えます。
なお、中高一貫教育の方向性を指向し、中学校と高等学校の講座を同時開催とし、国・数・英の内容を一部合同で研修します。
(2) 専門研修
1) 専門研修2
この研修には、実験・実習・実技・演習を行う教科関係講座、道徳、特別活動関係講座、教育方法実践講座、教育相談・不登校関係講座、情報教育関係講座など教科の専門性の深化や時代のニーズと社会の変化に対応するものとして三十一講座を設けています。
平成十二年度は、次の講座を名称変更及び新設し、内容の充実を図っていきます。
◇名称変更
○小学校教育方法実践(現教育方法実践1)
○中・高教育方法実践(現教育方法実践蝕U)
○小・中情報教育「VisualBasic」(現小・中情報教育「プログラミング言語」)
◇内容変更
○高等学校情報教育「COBOL」は高等学校情報教育「プログラミング言語」のコースとして位置づけます。
◇講座開催形態の変更
○小学校地区別理科現地講座は、学校数、教員数等に応じ地区によっては隔年実施になります。
◇新設
○中学校・高等学校数学(中・高各十六名)
○小・中情報教育「ホームページデザイン」(四十名)
○高等学校情報教育「ホームページデザイン」(二十名)