教育年報1958年(S33)-016/83page
組合飯坂保養所(吾妻荘)が全国61の施設の一つと
して組合員および家族の保養のためにあり全国各地
からの利用に供している(1泊2食付470円)
なお飯坂町営温泉条例による分場を得て充分の湯
量を確保し浴室を近代的に改築中で創設以来の懸案
が解決された。
施設の概要(宿泊収容定員60名)
客室 15 会議室(和洋各1) ホール1 その他
となっており昭和32年度に大改装をし全国の他施
設に比し遜色なく整備されテレビ,電蓄,マージャ
ン,碁,将棋等備えてる。
32年度における利用状況は次の通りである。
利用者 宿 泊 11,631人
日帰り 5,147人
計 16,778人
2.福島県教職員互助会の現況
福島県教職員互助会は「福島県職員の互助団体に
関する条例」の定めるところにより本県教職員の相
互共済および福利増進を図る目的をもって設置され
た団体で福島県教育委員会の所管に属する職員およ
び市町村立学校職員給与負担法第1条に規定する職
員で公立学校共済組合の組合員たる資格を有するも
のをもって組織されている。
昭和33年12月末現在における会員数は15,750名で
加入率は約88%に達している。
現在の主なる事業は下記の通りであるがこの事業
を実施するに当って会員より掛金として給料および
扶養手当の月額合計額の百分の1.25を徴収し,また
県からは昭和33年度の補助金として5,407,000円の
交付がありこれ等を財源として諸給付金の支払に当
てている。
A 療養見舞金の給付
会員が結核性疾患によって休職となり共済組合の
療養給付の期間3年を経過し退職したときは互助会
会員年数および教職員としての在職年数により最高
50,000円を給付している。
B 医療補助金の給付
会員の扶養親族が疾病まは負傷によって医療を受
けたときは公立学校共済組合から給付される額(入
院による食事代は自己負担)の百分の80を給付して
いる。
C 死亡弔慰金の給付
a 会員が死亡したときはその遺族に死亡の原因
が公務による場合,または扶養親族の有無等によ
り30,000円から最高50,000円を給付している。
b 会員の扶養親族および父母,子が死亡したと
きは配偶者の場合10,000円その他の扶養親族の場合
には2,000円(会員がその葬祭を行わないものおよ
び生後1ヵ月までの乳児死亡については半額)の給
付を行っている。
D 災害見舞金の給付
会員が風,水,震,火災,その他の非常災害によ
り住居または家財に損害を受けたときは公立学校共
済組合から給付される額と同額を給付している。
なお昭和33年9月に襲来した21号22号の台風によ
る災害見舞金として230件210万円の支給を行った。
E 退職金の給付
入会後満1年以上の会員が退職または死亡したと
きは会員年数1年につき給料日額の3日分を給付し
ている。
F 出産見舞金の給付
会員またはその配偶者が分娩したときは会員が分
娩したとき1,500円,配偶者が分娩した場合1,000円
(各々出産児1人につき)の給付をしている。
なお夫婦ともに会員の場合はその一方にのみ支給
していたが4月1日より双方に給付することに規程
が改正された。
G 結婚祝金の給付
会員が結婚したときは8,000円再婚の場合は4,000
円の結婚祝金を給付している。
なお採用の日に入会した会員でなければ結婚祝金
は給付されないことに4月1日より規約が改正され
た。