教育年報1958年(S33)-019/83page

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 活事情等を考慮して慎重に行う。

 なお昭和34年における年間人事についてもこれに

 準じて行う。

B 高等学校

a 特徴

 先ず初めに33年度末人事の特徴と思われる点をみ

ると次のような項目をあげることができる。

 (1)教科上の不均衡の是正

 (2)過員の整理および療休補充者の教諭採用

 (3)僻地勤務教員の平地への転出および遠距離通

 勤者・別居生活者の転出

 (4)中学校教員現職者の高校への採用

 (5)高等学校教員数60人増にともなう優秀な教員

 の採用

 (6)退職年齢の引上げ

 10年以上同一校永年勤続者の交流3カ年計画は32

年度末で一応終り,33年度末はわずかに残ったもの

の異動と不均こうの生じたところの手なおしという

ことで一般的に静かなる人事となった。

 人事の途中から小中学校の予算上の関係から高校

教員の採用を小中学校教員の現職者から求めること

となって実施計画に若干に変更を生ずることになっ

たが,学校種別間の交流は方針にもあり毎年考慮し

てきたところでもあるので,できるだけすすめるこ

ととし中学校から相当数の採用となったことは,今

年度末の大きな特色ということができよう。

b 交流について

 (1)教科上の不均衡の是正

 各学校の教育課程の変更または高等学校再編成計

 画の実施にともなう学科課程の変更(例えば普通

 科と併置された家庭科を普通科に切替等)によっ

 て教科上の不均衡が各学校とも生じてきている。

 これを是正しなければ学校の教育課程の完全な運

 営が阻害されることは当然で相当のウィートを置

 いて解消につとめた。

 (2)過員の整理

 高等学校再編成計画実施後3カ年目に当り通常課

 程においては学校または学科の廃止となる学校(

 例えば植田高校,須賀川高校機械科,双葉農業高校富岡校舎等)

 に多数の過員を生ずることになっ

 た。この教員の配置替は実に容易でなく該当の学

 校長の最も苦心したところであるが,各学校長の

 協力によって解決できたことは誠に幸いなことで

 あった。

  また療休補充者の復職が案外多く,補充として

 採用していた教員の多数を退職させなければなら

 ないのであるが,これらの補充教員はいずれも本

 県の採用試験によって選抜された優秀なものであ

 るから優先的に他の学校の欠員補充に採用するこ

 ととし大部分はその運びとなった。

 (3)僻地勤務教員の転出

  僻地校への教員の配置は毎年度末非常になやま

 され苦心するところであるが,永年僻地の教育の

 ために尽力した教員を平地の学校に転出せしめて,

 僻地校勤務者に希望をもたせ,僻地校へ優秀な教

 員が喜んで赴任するよう特に考慮した。

  また家庭の事情で遠距離通勤を余儀なくされて

 いるもの結婚して別居生活をしているものに対し

 ては極力解消につとめ,落ついて教育のために精進

 できるようとりはからった。

c 新採用について

 (1)中学校現職者の高校への採用

 第1回の年度末人事方部別会議を終了し、大体の

 方向を固めていたところ,急に中学校教員解消が

 問題となり,高等学校教員増60人にともなう新採

 用は中学校の現職者から採用し,中学校の過員解

 消に努力しなければならなくなった。

  中学校と高等学校の交流は例年提唱されてきて

 いることであり中学校教育の体験者が高校教育に

 携わることは教育技術面等好ましい結果をもたら

 す点も多いのでできるだけ採用することとし各学

 校長に協力を求め,多数の採用を内定したが,新

 採用の給与予算は大学の新卒業者採用の単価であ

 るため,経験者の採用となると給与単価がぐんと

 上り高等学校給与予算が賄えない状況となった。

  しかし中学校の過員解消は相当深刻なものがあ

 つたのでこれを呑んで採用を実施することにした。

 一方高等学校教員から中学校長へ4人の採用をみ

 ることになり,中高の人事交流が実現でき人材登

 用に新な方向が見出されたことは喜ぶべき特色あ

 る人事ということができる。

 (2)大学新卒業者および一般からの採用

 小中学校と同様筆答試験を実施し,面接を行い,

 優秀なものを選こう採用した。

  ただ最初の採用予定者数よりも採用者が少なか

 ったことは志願者にとって誠に気の毒なことであ

 つた。

d 退職について

  退職年齢の引上げについては昨年度末以来検討

 されてきたところであり,この点最大の考慮を払

 った。中学校からの採用および自然退職者の減少

 等で給与単価が予算通り引き下がらない状況にあ

 り,一方には多数の大学卒業者が教員採用試験を

 受け,採用を待って必死となっている現状から,

 ある程度の更新はやむをえないことであり,今年

 度末も昨年度末より少ない数となったが相当年齢

 に達した方々に勇退願った次第である。


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