教育年報1958年(S33)-021/83page
(3)自主的研究団体の助成による研究活動の振興
(4)研究会・講習会等研修行事の充実
(5)免許法認定講習・公開講座の充実
B 指導組織の強化
出張所勤務の指導係の管内学校の指導実績を高め,
学力向上を強力に推進するために,特にその選任に
留意し,また充指導主事の数を増員充実した。
教科別の研究組織については,専攻科目の不均衝
を是正して,各科3名以上の班別編成を行い,全教
科に対するグループ研究を活発にして,その内容の
掘り下げに努力した。
5地区に配属の高等学校生徒指導主事の実績は,
いよいよ地につき,地域各学校および社会各機関の
協力をえて,生活指導の向上の上に多大の成果をお
さめた。出張所との密接な連絡を保ち,協同研究の
実を挙げるために,出張所指導職員との合同研究協
議会を開催して,相互研修を行なった。
C 各種研究団体活動の助成
学校教育各種自主的研究団体のうち,全県的な組
織を有する代表的なものとし,下記25団体を助成対
象団体とし,補助金を交付してその研究活動を援助
した。
対象 研究団体名 会長 小中高 国語教育研究会 源後三郎 〃 社会科 〃 安田初雄 〃 数 学 〃 小泉孝治 〃 理 科 〃 西沢長吉 〃 音 楽 〃 佐藤勝海 〃 図画工作〃 山川忠義 〃 書 道 〃 藤本正 〃 家庭科研究協議会 佐藤セキ 中高 英語教育研究会 宮沢重寿 中 職業家庭科研究会 渡辺武雄 高 高等学校農業教育研究会 鈴木美雄 〃 〃 商業〃 安井健夫 〃 〃 工業〃 佐藤五郎 〃 〃 定時制通信教育 鈴木美雄 盲ろう 盲ろう教育研究会 五十嵐忠夫 幼 幼稚園協会 宗穆 小中高 学校図書館協議会 安部丑亥 〃 学校視聴覚教育協議会 鵜川慶平 小中 山村教育研究会 小島三代次郎 〃 精神衛生〃 根本小平治 〃 教育評価研究会 白石猪次 小 小学校長会 白石猪次 中 中学校長会 菅野増見 高 高等学校長会 栗原茂 〃 高等学校生活指導協議会 栗原茂
その活動のうち,県教委と共催によるおもな研究
会・講習会等の開催状況は次のとおりである。
月 会 名 会場 対象 5 通信教育研究会 若松 高 工業科指導法研究会 〃 〃 統計教育研究会 福島 小中高 6 学習指導法講習会 福島 小 中 若松 東北地区数学教育研究会 福島 小中高 図工教育研究大会 相馬 小中高 高校書道教育研究会 福島 高 社会科指導法研究会 相馬 小 中 安達 7 生徒指導研究協議会 郡山 高 鉱物標本作成講習会 石川 中 高 高校理科教育協議会 相馬 高 特殊教育研究集会 福島 盲ろう 郡山 中 中学校技術・家庭講習会 相馬 喜多方 8 理科実験講座 福島 小中高 若松 郡山 平 高校社会科研究会 平 高 東日本幼稚園指導者講座 福島 幼 定時制農業・家庭研究会 相馬 高 複式指導法研究会 福島 小 中 統計教育研究会 〃 小中高 9 高校国語研究会 若松 高 道徳教育研究会 八会場 小 中 10 複式・へき地全国大会 〃 小 中 数学指導法研究会 若松 小 中 社会指導法研究会 田村 小 中 両沼 11 特殊(精薄)教育研究会 相馬 小 中 特殊(肢体不自由・虚弱) 平 小 中 商業指導法研究会 〃 高 国語指導法研究会 岩瀬 小 中 12 生活指導法研究会 相馬 高 高校美術工芸研究会 郡山 〃 1 数学指導法研究会 相馬 中 高 2 音楽指導法研究会 高田 小 中 教育評価研究会 福島 小 中
D 研究学校の指定と成果
本年度の研究学校として小・中学校を合せて16校,
高校5校の指定校および付属小・中学校に研究委托
したほか,特に研究委嘱校を設けて,県費補助のわ
く外にも研究指定ができるようにした。その研究の
成果は「研究学校研究集録第5集」におさめられ,
県内各学校にはん布され,本県学校教育振興の上に
大きな役割をはたした。また研究各学校の研究発表
会は,それぞれ深く掘り下げた理論的追究と,血の
にじむ苦心によって築き上げられた具体的な実践の
公開により,多くの参会者に多大の感銘と示唆を与
え,教育水準向上に貢献した。
昭和33年度研究学校
管内 教科目 研 究 題 目 学 校 信夫 算数 図形教材における学習指導法の研究 福島四小