教育年報1958年（S33）-033/83page

　高等学校一般設備費の打切りのため高等学校の研

　究指定校が廃止され,研究指定校は中学校のみと

　なった。しかし中学校の研究指定校の数は昨年に

　比し,5割以上の増加となり15校の研究指定校を

　方部別や学校の実態等を勘案して次表のとおり指

　定し,研究と併行して設備の充実をはかった。

昭和33年度産業教育研究指定校充実経費

　研究期間〔昭33・34の2ヵ年〕

設置者名	学校名	金額
		千円
福島市	福島第二	300
〃	福島第四	300
桑折町	醸芳	300
日和田町	日和田	300
郡山市	大槻	300
白河市	白河中央	300
明和村	明和	300
金山町	沼沢	300
会津坂下町	若宮	300
湯川村	勝常	300
西会津町	奥川	300
常磐市	湯本第二	300
平市	平第三	300
好間町	好間	300
原町市	大甕	300

B　所見

　以上昭和33年度の実施状況について述べたが,各

項目ともそれぞれ計画通り実績をあげ,本県産業教

育振興のため寄与したことはまことにご同慶にたえ

ない。しかし前述したとおり,施設・設備について

は全国水準に比較し著しく低位にあるので今後早急

に充実を期さなければならない。特に一般設備につ

いては,国庫負担金が打切りになったので純県費等

の充実によって,全国水準に到達するよう努力する

必要がある。また施設・設備の活用の点であるが,

幸い本年度より県費で実験実習費が予算化され,今

まで全額父兄負担に依存していたため充分な実験実

習ができなかった実態からみて,今後の産業教育振

興上まことに喜びにたえない。

　最後に中学校研究指定校についてであるが,いず

れの指定校も地域の中心校として非常に成果をあげ

ていることは,職業・家庭科振興上まことに慶賀に

たえないが,今回学習指導要領改訂により技術・家

庭科が新設され,その整備充実が緊急事になってい

るので,今後さらに指定校を増加し,技術・家庭科

の円滑なる移行を願ってやまない。

10.特殊教育の実施状況

A　特殊学級の教育

a　昭和33年度特殊学級調

昭和33年度特殊学級調

管内	小	中	学　校　名	学級数	異常内容
					精薄	虚弱	股不
信夫	○		福島第四小	3	○
〃	○		大笹生小(学園)	1	○
〃		○	福島第四中	2	○
〃		○	大笹生中	1	○
安達	○		二本松小	1	○
安積	○		芳山小	2	○
岩瀬	○		須賀川一小	1	○
〃	○		須賀川一小(療養所)	1	○
〃	○		須賀川二小	1	○
〃		○	須賀川二中	1	○
〃		○	須翼川三中(療養所)	1	○
西白	○		白河一小	1	○
〃	○		白河三小	1	○
東白	○		棚倉小	1	○
耶麻	○		喜多方一小	2		○
両沼	○		坂下小	1		○
石城	○		平四小(整肢療)	3			○
〃	○		平五小	1	○
〃		○	平一中(整股療)	1			○
〃	○		小名浜一小	2	○
双葉	○		大野小（大野病院)	1	○
〃		○	大野中(大野病院)	1	○
相馬	○		中村一小	3	○
〃	○		原町一小	1	○
11	17	6	23	34	23	7	4

学校名	学校長	担　　任　　名
福島第四小	樋口道三	永井由介,鈴木正子	新1
大笹生小(学園)	佐藤四郎	室井格一
福島第四中	瀬戸春雄	中丸良彦,菅野キミヨ
大笹生中	佐藤正三	小室昭
二本松小	長谷川寿郎	桑原光男
芳山小	口谷秀雄	河野　功,鈴木カヤ
須賀川一小	小島義男	矢吹哲男
須賀川一小(療養所)	〃		新1
須賀川二小	塚原央	椎名カツイ
須賀川二中	武藤武利	富塚隆人
須賀川三中(療養所)	牛谷一三		新1
白河一小	鈴木五郎	久野久良
白河三小	山田亀之介	日向久
棚倉小	近藤毅二	小松幹夫
喜多方一小	村岡徹	江川コト,荒井シツ
坂下小	藤山秀雄	白井徹
不四小(整股療)	吉田功	竹内光春,松崎クラ,中山清
下五小	松本清美	佐藤泰三	新1
不一中(整股療)	鈴木光四郎	吉田真志子
小名浜一小	渡辺保	佐々木啓三,菅原喜代子
大野小(大野病院)	苅宿敏夫		新1
大野中(大野病院)	勝山力衛		新1
中村一小	鈴木忠徳	岡本豊雄,青田秀穂,佐藤亘
原町一小	草野信	高野卓
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