教育年報1958年(S33)-043/83page

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青少年指導の理論と方法,青年心理等についての研

究集会を開催,講師,福大 田口孝之教授

c 実業商等学校開放講座

 31年度に引きつづき,県立小高農工高等学校,

会津農林高等学校に委嘱

d 第3回県青年大集会

 例年実施してきた産業振興研究発表大会と県連青

が主催してきた青年問題研究集会とを統合し,「青

年の幸福と明るい地域社会の建設につらなる力強い

青年団活動をおしすすめていくには,生活と生産に

結びついた生活課題や地域課題ととりくんだ学習活

動の積み上げがもっとも重視されなければならない。

かかる観点から町や村のなかで体験し,実践したこ

とがらをだしあい,それをもとにして話しあい,今

後の団体活動の方向をみんなでつかみとる」とのね

らいのもとに,県教委・県連青・県新生活運動協議

会の三者共催で,34年1月12・13・14日の2泊3日,

婦人会館を会場に開催,参加者320名

内容

 第1部門 青年の生活

  青年団活動と自分たちのくらし

  二,三男問題

  恋愛と結婚

 第2部門 生産活動

  水田・畑作地帯の活動

  有畜農業の問題

  山村漁村の活動

  新しい村づくりと農家経営

  生活改善の問題

 第3部門 学習活動

  女子の共同学習

  グループ・サークル活動

 第4部門 組織の問題

  青年団の歴史と新しい組織活動

  組織機構と財政の問題

  情報宣伝活動

 第5部門 社会をよくする活動

  部落の中の共同学習

  正しい政治活動

  村の民主化と社会活動

C 残された問題はなにか

 社会教育の領域から青少年教育の振興をはかるに

は,県の段階,市町村の段階,家庭教育の問題等い

ろいろあるが,現実の問題として

 ・社会教育施設,設備の充実

 ・親身になって青少年の保護育成に当る指導者の

  充実

 がなんといっても急務であろう。こうした点から,

市町村教育委員会における社会教育指導体制の確立

について今後みんな協力していきたい。また,忘れ

られていたというよりは,いろんな事情から手をつ

けられなかった少年教育の問題についても大いに考

えていきたい。

4.婦人教育

 〜婦人教育をどのようにすすめたか〜

 正しい団体活動の中で,あるいは公教育としての

婦人学級活動の中で,婦人たちは,ずい分人間とし

ての成長をみてきたわけであるが,これをさらに多

くの人々のものとしていくために今年度は前掲(33

年度をかえりみる,社会教育課努力事項)のような

目標をかかげて努力した。

A 実際の事業を通してすすめたこと

 (1)婦人指導者講習会

  県内を5ブロックにわけ,婦人団体を中心にそ

 の中堅幹部の養成につとめた。参加者は約400名

 をかぞえ,それぞれ会員としての自覚と責任のう

 えにたち,正しい小集団学習の方法を理解し,新

 しいリーダーとしてのあり方を研究するとともに

 その技術をみがいてきた。しかし,その参加者が

 どのように団体の中に新鮮な空気を入れていくこ

 とが出来るかは,今後の問題となっている。婦人

 には婦人特有の感情があり,経験の長さという武

 器をもっている。さわやかな新風を心よく迎え入

 れる経験であり,感情であってほしい,と願って

 はいるもの,問題はまだまだありそうである。

 (2)婦人学級研究集会

  婦人学級への関心は年をおって深められてきた

 が,その関心に比例して,正しい学級活動の研究

 は少く,表面だけを流れていたともいえる。そこ

 で,「継続的,計画的な学級活動のあり方」「婦

 人学級の学習計画のたて方」を中心テーマとし,

 県内を会津,浜通りの三方部にわけて研究をすす

 めた。

  現在報告されている学級数は493,学級生は,65,

 700名をかぞえている。

 (3)両親学級研究集会

  ここ数年来PTAのための予算が計上されなか

 つた。教育という立場から考えれば,ないがしろ

 に出来ない,最大の社会教育関係団体のはずだし

 ,この動きのよし悪しがただちに教育効果にひび

 いてくるということも周知のことであろう。

  そこで今年度は,各地のPTAの方々とともに,

 規約を中心とした研究会を実施した。久しぶりの

 こころみでもあり,また両親学級という名称から

 あるいは理解されえなかった面も多々あったかと


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