教育年報1958年(S33)-052/83page
第3表 健康診断受診率
総 数 受検者 受診率 人 人 小学校 10,400 10,110 97.2% 中学校 5,341 5,186 97.1% 高等学校 3,250 3,176 97.2% 盲聾学校 138 137 99.3% 事務局 189 186 98.4% 合 計 19,318 18,795 97.3%
休職者数(結核による)は昭和29年度におけるよ
りは,33年度においては約2分の1に減少している。
34年3月現在における休職者は174人,このうち小
学105人,中学校42人,高等学校27人で割合は大体
教職員数と比例しているが,各学校別教職員数に対
する百分比は小学校0.9%,中学校1.11%,高等学
校1.28%となっており高等学校教員に比較的休職者
が多い。
結核審査会は毎月1回開催され,結核管理の適正
を期している。このため新規採用者の発病や復職者
の再発はほとんどみられない。また早期発見,治療
を行うため休職者や療養者に重篤な症状の者がなく
なった。
(教員)結核の数は上述のように減少の一途をた
どっているが,最近著るしい増加を来しているもの
に,ノイローゼ(神経症)精神分裂症,躁欝症等の
精神病の疾病がある。これは全国的な傾向であり,
今後この方面の対策が要求きれるものと思惟される。
第4表 昭和33年度結核審査会件数
回数\日月\区分 復職 採用 そ の 他 計 累計 備 考 可 不可 保留 計 可 不可 保留 計 1 33.4.22 4 2 1 7 1 2 ― 3 ― 10 10 2 33.5.21 4 1 ― 5 ― ― ― ― 特別身体検査 4 9 19 3 33.7.9 3 1 3 7 ― ― ― ― ― 7 26 4 33.8.15 8 ― ― 8 ― ― ― ― ― 8 34 県立若松病院にて開催 5 33.9.24 5 1 ― 6 ― ― ― ― ― 6 40 6 33.10.22 5 ― 1 6 ― 1 ― 1 療休 2 9 49 7 33.11.26 5 1 1 7 2 3 ― 5 療休 1 13 62 8 33.12.23 1 ― ― 1 ― ― 1 1 特別身体検査 2 4 66 9 34.1.21 7 1 1 9 1 ― ― 1 特別身体検査 2 14 80 10 34.2.18 16 ― 4 20 ― ― ― ― 特別身体検査 4 22 102 11 34.3.18 11 4 3 18 1 1 5 7 特別身体検査 2 25 127 計 69 11 14 94 5 7 6 18 15 127 ―
昭和33年度教職員特別身体検査による有所見者の
面接指導は表5に示されるごとく実施され結核およ
びその他の疾病をも含め教職員の発病予防または再
発を主眼として日常生活および勤務に関る指導を行
った。
第5表 結核教職員面接指導実施状況
月 日 場 所 指導した
人員指導者 年 月 日 名 33.11.28.29 会津若松市謹教小学校 49 県教委事務局保健体育課 33.12.4.5 郡山市橘小学校 58 技師 猪野登喜子 33.12.8.9 原町市原町第二小学校 26 平市平第一小学校 17 33.12.12.13 福島市県教委信夫出張所 59 計 207
4.学校体育
A 学校体育指導者養成講座
県内小・中学校の保健体育科学習指導の振興策に
ついては,従来県内数カ所で実技講習会を開催して
きたが,とかく不徹底がちとなり,末端まで行届か
ない傾向にあったので,これを改め出張所単位の地
域に分けて講習会を開くことができるようにするた
め,各出張所から有能者を参加させてこれが養成を
はかり,終了後は各地区において指導伝達の任に当
ることとしたのが本講座の趣旨である。
a 期日 4月26日より28日まで
b 場所 福島大学学芸学部
福島農蚕高等学校
福島女子高等学校
c 参加者 各出張所より10名ずつ
計160名, (陸上2名,球技4名,体
操2名,ダンス2名)
d 内 容 体育理論,徒手体操,集団行動,陸上,
体操,球技,ダンス
e 講 師 福島大学学芸学部教授
佐々木等 外20名
f 研修法 徒手体操,集団行動は全員履習。陸上