教育年報1958年(S33)-074/83page

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A表  貸出文庫

利用状況(昭33年12・33年12)

館名\区分 貸付件数 貸付册数 利用人員 利用延册数
本  館 213件 5,551册 3,349人 8,742册
郡山分館 115 2,563 4,591 4,591
会津分館 23 429 377 734
平分館 71 1,597 1,369 3,108
白河分館 58 1560 1,236 2,919
相馬分館 52 756 640 952
田島分館 31 876 821 876
563件 13,332册 12,383人 21,922册


B表  貸出先別

貸付先別\館別 本館 郡山分館 会津分館 平分館 白河分館 相馬分館 田島分館 比率
読書会 107 35 5 16 40 49 9 261 46
青年会 66 4 4 12 2 1 19 108 19
婦人会 0 25 2 15 3 0 0 45 8
公民館 11 4 6 3 2 0 3 29 5
学 校 0 0 1 1 0 0 0 2 0.8
官庁会社 23 39 3 17 0 0 0 82 15
その他 6 8 2 7 11 2 0 36 6.7
213 115 23 71 58 52 31 563 100


C表  性  別

  本館 郡山分館 会津分館 平分館 白河分館 相馬分館 田島分館 比率
1,620 2,549 197 905 674 373 346 6,664 54
1,729 2,042 180 464 562 267 475 5,719 46
3,349 4,591 377 1,363 1,236 640 821 12,383 100


D表  読書傾向

分類別\館別 本 館 郡山分館 会津分館 平分館 白河分館 相馬分館 田島分館 比 率
総    記 25 77 5 7 47 1 73 235 1.1
哲    学 216 78 15 87 87 20 55 558 2.5
歴    史 171 218 29 109 108 25 59 719 3.3
社会科学 440 289 53 185 104 52 54 1,177 5.3
自然科学 82 76 26 33 38 6 61 322 1.5
工    学 122 69 14 43 39 61 59 407 2.0
産    業 211 22 6 57 41 57 68 462 2.7
芸    術 183 539 23 111 91 22 56 1,025 5.0
語    学 38 13 2 5 17 9 66 150 0.6
文    学 7,254 3,210 561 2,471 2,347 699 325 16,867 76.0
8,742 4,591 734 3,108 2,919 952 876 21,922 100.0


 A表についてみると,昭和33年1月から12月まで

の1カ年の利用状況は貸付件数563件利用人員12,383

人,利用冊数21,922冊で1人平均1.8冊の図書を利

用している。前年に比較して若干減少しているが,

これは昭和33年度は青少年巡回文庫に力をいれたた

め,各分館に新刊図書の配置がなされなかったため

と思われる。

 この貸出文庫は,団体および機関を対象として貸

付けるもので,県内の読書会・青年会・婦人会・公

民館等からの申請によって,1回30冊程度1カ月か

ら2カ月の期間貸出すものである。

 館内利用の場合は大半が学生・生徒であるが,こ

の貸出文庫はB表のとおり,学校の利用がほとんど

なく,また公民館の利用度も極めて少い。このこと

は学校図書館や公民館図書部が充実したためである

か,それとも利用にたえない貧弱な巡回文庫である

ためか,とにかく,公民館との連けいは今後特に密

にしていきたい。それから郡山市は工業地帯のため

か官庁・会社の利用が多いことなどが注目される。

 C表の男女別の利用状況についてみると,大体同

率に利用しているが,これは婦人層の読書にたいす

る関心が高まったためと思われる。

 D表の読書傾向としては,貸出文庫が固定編成と

自由編成の2種あるにもかかわらず利用者の大部分

が自由選択の方法によるところから,文学関係が最

も多く読まれており,つぎが社会科学関係,芸術,

歴史,産業,その他の順となっている。

B 青少年巡回文庫

 青少年の健全な発達をはかるため,主として読書

にめぐまれない地域を対象として,青少年巡回文庫

を開設し,青少年の読書欲を高めるとともに,青少

年の読書グループを育成し,ひいてはその地域社会

の産業ならびに文化の向上をはかろうとするもので

ある。

 予算についてはご覧のように,国庫補助が年々減

少しているのは,いかなる理由によるものか,はな

はだ理解に苦しむ。


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