教育年報1959年(S34)-041/121page
「生活指導における道徳教育のあり方」
(3)研究発表会
昭和35年度中に開催の予定
e,生活指導-高等学校
(1)研究委嘱校
塙高等学校
(2)研究主題
「生活指導を通しての学力向上策」
(3)研究発表会 34・12・11
D 研究会・講習会の実施
a,道徳教育研究会
昭和33年度から小・中学校において道徳の時間が設置
され,道徳教育は新しい段階にはいったわけであるが,
本県においては,これまでの生活指導の実績の上に比較
的円滑に実施されていると見られる。
しかし,道徳教育の抜本的なねらいである人間尊重の
精神の徹底や道徳教育の全体計画・指導方法についての
研究と実践とが急務と考えられ,このため,道徳の時間
の指導を中心に,道徳教育に関する教職員の資質の向上
をはかる目的をもって,次のように研究会を開催した。
(1)浜通り地区道徳教育研究会
◎期 日 34・12・1
◎会 場
双葉郡富岡町立富岡第二小学校
同 富岡第二中学校
◎主題 「道徳の時間指導の実際」
◎研究発表
・「道徳の時間の指導をどのようにしたらよいか。」
(富岡二小)
・「道徳指導の評価について」 (富岡二小)
・「道徳の時間をどのように見つめたらよいか」
(平一小)
・「内面化をはかるための試み」 (原町一小)
・「道徳と評価について」 (富岡二中)
・「学級における道徳指導の受けとめ方を探って」
(川前中)
・「中学生の道徳性を深めるための一考察」
(石神中)
◎講 師 東京教育大助教授 渡辺正一氏
(2)会津地区道徳教育研究会
◎期 日 35・2・6
◎会 場
会津若松市立一箕小学校
同 一箕中学校
◎主 題 「道徳の時間指導の実際」
◎研究発表
・「視聴覚を通しての道徳教育の歩み」 (謹教小)
・「実践化と結びつけた道徳学習をどのように進めたらよいか。 (新鶴二小)
・「『私の尊敬する人』の指導を省みて」(野沢中)
・「全体・月計画から1時間の指導まで」(朝日中)
◎講 師 埼玉大教授 野間郁夫氏
(3)県北地区道徳教育研究会
◎期 日 35・2・26
◎会 場
信夫郡吾妻村立野田小学校
同 野田中学校
◎主 題 「道徳の時間の指導の実際」
◎研究発表
・「視聴覚教育をどのように利用したか。」(大木戸小)
・「読みものを利用した指導の一考察」 (福島四小)
・「本校における道徳指導実践の一端」 (杉田小)
・「『人間の強さ』の指導における資料について」
(伏黒中)
・「『道徳』指導の評価について」 (本宮中)
◎講 師
東京都教育研究所研修部長 大森晃氏
b,生活指導研究会
各地区高校生活指導協議会(連盟)と共催により,昭
和32年度から県下五地区に設置した生徒指導主事の指導
による実験学校の学校公開,研究発表を中心に,生活指
導の全般について研究協議を行なう会を,次のとおり開
催した。
特に本年度は,協議題として各会場とも「中学校の連
けいについて」をとりあげ,中学校からの参加を求めた
が,相当数の参加があり,大きな成果をあげた。
(1)県北地区生活指導研究協議会
同 生徒指導実験学校発表会
◎期 日 34・6・7
◎会 場 福島女子高等学校
◎研究発表
・「本校生徒指導の概況について」 (福女)
・「本校におけるカウンセリング」 (福女)
・「生徒指導についてどのような研修がなされたか。」
(川俣)
・指導講話「純潔教育について」
生徒指導主事 菅野朋重
(2)昭和34年度県高校生活指導研究協議会
会津地区生徒指導実験学校発表会
◎期 日 34・7・2〜3
◎会 場 会津女子高等学校
◎研究発表
・「本校生徒指導の概要と問題点」
◎分科会(研究主題)
・第1部会-生徒会の指導について
・第2部会-ホームルームの指導について
・第3部会-カウンセリングについて
・第4部会-関係団体との協力について
・第5部会-校外指導について
◎指導講話 「純潔教育について」
生徒指導主事 長田長雄