教育年報1959年(S34)-063/121page
(5)審査員 平井博(福大教授)
高田一郎(俳優座 舞台装置)
大塚道子(俳優座 演技)
(6)入賞
部門 最優秀 優 秀 努力賞 高校 会津女子 磐城女子 原町高 職場 な し 常磐労組文化部 一般 しのぶ演研 喜多方演研 会津演研
個人賞としては高校,一般から10人づつを演技,舞台
装置に分けて授与した。
(7)審査評 目だったのは地域差がなくなったことで,
とくに昨年比較的おとっていた浜通り地区がのびてき
たので,本県高校生の演劇も全国的水準に達したとい
える。
F 第3回青少年演劇研究発表会
文部省の助成により昨年に引き続き第3回の研究発表
会を開催し,各地区の演劇研究書の組織化に努力した。
(1)青少年の演劇指導者講習会
期日 9月26日〜27日
会場 飯坂町 県婦人会館
講師 北条明直,広渡常敏,増見利清,滝尾輝雄,
大塚道子
参加者 高校関係 110名
一 般 65名
内容 アマチュア演劇について
制作脚本のつくり方
装置,照明,メークアップ
演技,試演の分解指導
実践発表と協議
(2)青少年演劇研究発表会
研究を委嘱してある県内青年演劇団体の上演と各地区
演劇同好者と共同研究を行うとともに地域青少年の演劇
発表会を開催してその向上に資する。
開催地 期日 参加人員
郡山市 35年2月6,7日 100名
平市 2月13,14日 100名
若松布 2月20,21日 150名
上演劇団
郡山会場 会津演研,喜久田青年団,郡山演研
平 会 場 磐城演研,平演研,野田青年団
若松会場 喜多方演研,会津高校,会津第二高校,
会津演研,劇団プーポ
G 文化功労賞
文化功労賞は,本県において,永年の間学術,文化,
(芸術・科学)の向上発展に貢献を行った第一人者に対
して,賞金5万円を贈呈して,その功に報いる制度で,
昭和27年5月制定された「福島県文化功労賞に関する規
則」により11月3日文化の日に行うもので,昨33年度か
ら2名に授与することになった。
第1回 八代義定 第2回 星伊策
第3回 湯浅大太郎 第4回 庄司吉之助
第5回 大石俊雄 第6回 新城猪之助
第7回 矢部保太郎,二瓶清
本年度第8回は
鈴木貞次郎(白河市,植物研究)
正木蔚(福島市,演劇実践)
詳細は教育行政「表彰」参照のこと。
6視聴覚教育
A 県内の一般状況
本年度視聴覚教育における目標としては,1)地域視聴
覚ライブラリーの組織育成と充実。2)視聴覚教育の指導
者の養成を,前年度より引継ぎ努力してきたのであるが,
ようやく全国水準よりやや上まわっている位置にあると
見られる状況になっている。
近年益々,この教育の重要性は認識され,県内におい
ても各地に研究会,講習会が数多く開催され,その内容
も充実しつつあるのであるが,全般的に見ると,地域フ
ィルム・ライブラリーは26もあり,組織面では一応でき
ているのであるが,その内容においての教材教具の教育
的活用は十分であるとは残念ながら言えない。勿論教材
教具の貧困性が指導者を悩ませている最大の条件になっ
ているが,視聴覚教育が学校教育においては計画的に
全教育計画の中に明確な位置づけをもたなければならな
い。又,社会教育においても青年学級,婦人学級などの
各種学級に,或は社会教育関係団体活動の中に有機的に
取り入れ,しかも教材そのものの特性を生かし,総合的
に利用する研究も一段と進めなければならない。しかも
これらの活動の中では,1)内容を豊かにするために。2)
話合いを一段と発展させるために,更に (3)具体的実践
の手がかりを得るために,視聴覚的方法を解明しなけれ
ばならない。 視聴覚教育を特別研究者の手段とのみせ
ず,或は特別の方法であるような考え方を一掃するとと
もに, 視聴覚本来の姿になるよう努力しなければなら
ない。
B 県視聴覚ライブラリーの現状
a,本年度未現在,日本製フイルムは259本であり,内
51本は損傷フイルム,使用可能208本である。USIS
は865本(損傷208)合計1,124本で,内損傷106本で
ある。
映画フイルムの利用状況は,下表の通りであり,年間
延53万5千人が利用し,全県民の26%強がフイルムによ
る学習をしている。最も利用度の多い出張所管内は両沼
で,信夫,耶麻,伊達,相馬,石城と並んでいる。 な
お,“子供は見てる” は現在まで313回上映されてい