教育年報1959年(S34)-094/121page

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 ニュース・子供ニュース,録音ニュース, ラジオ夕

 刊,ニュース解説,天気予報など。

B:スポーツ

 スポーツニュース,スポーツ教室,野球その他のスポ

 一ツ実況放送など。

C:教 育

 教育,教養,社会に関するトーク番組,ラジオ体操

 “おやおやなあに”,“私たちの言葉”など。

D:童 劇    連劇,連活劇。

E:音 楽

 古典,準古典音楽,歌唱,童謡,歌謡曲,軽音楽,ミ

 ュージカルショーなど。

F:クイズ

G:その他

  5表 分類項目別の接触の程度

地域類型\分類記号 A B C D E F G
市街地域 44.2 7.4 20.1 74.7 19.9 0.3 26.4
農   業 42.5 8.2 16.7 70.5 20.6 1.0 22.5
山   村 44.2 5.3 12.6 73.7 19.5 0.0 12.1
鉱   業 48.1 7.6 14.1 61.6 30.3 2.7 25.9
平   均 47.0 7.6 17.5 71.7 20.9 0.8 23.5


 以上の生活内容の状況で,地域別に直接国語・算数に

プラスになる面と,然らざる面とを比較考察すると,先

の学力の地域差は,そのまま生活の地域差と一致するよ

うに思われる。詳細については報告書を見られたい。

D 高等学校入学志願者選抜のための学力検査結果の調査

A,調査の目的

 昭和33年度卒業で,34年度の高校入学志願者選抜のた

めの学力検査を受験した者の,学力検査の結果から。

(1)志願者を選抜するという観点で,学力検査問題の妥

当性を検討する。

(2)卒業後の状況調査の結果を考慮して,受験者集団の

学力から卒業者集団の学力を推測して,出張所相互の相

対評価を行う。

(3)各出張所について教科相互及び教科内の分析された

領域相互の学力の歪みを明らかにする。

(4)出張所相互の学力差の要因を教員構成におき,これ

を教員調査の結果から検討する。

ことを目的として調査を行う。

B,調査の方法

 調査対象は,33年度卒業の県立高等学校受験者全員と

した。各高校へは,志願者を出身中学校の所属する出張

所別に別にして,教科別小問の正答状況の報告を依頼し

た。前述の繰作が,高校の事務を膨大ならしめたこと

から,高校教員組合が調査の中止を申し入れてきた。然

し,本年度の目的を達成する上に,この形式で調査する

 ことが是非必要であり,又このような調査が,毎年続け

 られるものでないことを話し,子承を得て協力を願うこ

 とができた。

 C,結果の概要

 a,選抜の目的から見た学力検査問題の妥当性

 34年度の通常課程への競争率―合格者の受験者に対

する百分比―と,選抜のための学力検査問題の小問正

答率―正答者の受験者に対する比率―とを比較考察す

るとき,県下の高校の選抜の目的をもった学力検査問題

 としては,妥当のものとはいい得られない。

 望ましいあり方は,競争率の分布状況からは,各教科

の正答率は65%位を中心として,対称的に配列されて

いることである。このような見地から,今回の学力検査

問題は難かしすぎたというべきであるが,然し,問題

そのものを検討すると,問題が難かしすぎたというより

は,むしろテスト時間の不足によるものと解釈すべき

ではないかと思われる。

 従って次年度は,本年度と同じ規準に立って問題を作

成すると共に,テスト時間を増す方向に努力すべきである。

b,教科相互の歪み

 志願者の学力検査の上に表われた教科相互の学力の歪

みは,そのまま卒業生全体の姿であり,又現在学校にい

る生徒の将来の姿であるとの前提条件の下に,出張所を

単位としたZスコーアによる相対評価を試みた。各教科

のZスコーアによる得点の散らばりが,

(1)スコアの1単位の巾の間にあるもの―教科相互の

学力の歪みの少ないもの―は伊達,石川,田村の3出

張所。

(2)スコアの2単位以上の巾をもつもの―教科相互の

学力の歪みの大きいもの―は両沼出張所。

(3)スコアの単位の1倍以上2倍以下のもの一前記(1〉

(2)の中間に位するもの―は,その巾の小さいものから,

順次大きいものに向って双葉,北会津,石城,信夫,相

馬,安積,耶麻,東白川,安達,西白河,南会津,岩瀬

の12出張所である。

c,教科内での歪み

 学力検査問題の作成にあたっては,学力を経験領域と

能力の概念との2方面から分析して枠組を作り,ぺーパ

ーテストの限界内で,広く各枠の中に小問を配置するよ

うに努力されている。

 よってこの各枠組内の成績をZスコアによって表わ

し,教科内の歪みを明らかにすることによって,教科指

導の方向づけの手がかりをあたえることにした。

―報告書を参照されたい―

d,教員構成

 教科相互の歪みの要因に教員構成を取り上げ,これに

検討を試みた。その結果の概要は次のようである。

(1)仮・臨免所有者の占める比率では最低が信夫の5.7

%,最高が田村の17.5%でこの間に10%以上の開きがある。


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