教育年報1960年（S35）-024/135page

　ウ,結婚記念品の贈呈

　　昭和35年度中に結婚した組合員725名に対し記念と

　してアルバムを贈呈した。総額417千円

　エ,スキー講習会

　　スキー技術の初心者を対象とし,次のとおり講習会

　を実施した。

　　期　日　昭和36年1月14日〜15日2日間

　　場　所　高湯,岳,沼尻の各スキー場

　　受講者　107名

　　所要額　108千円

　オ,へき地組合員に対する救急医薬品の配布

　へき他校に勤務する組合員2,195名に対し1ケ600円

　の救急医薬品セットを無償配布した。この医薬品総額

　1,317千円

　カ,図書の配布

　　◎「家庭の医学」医学辞典をへき地学校(本校のみ)

　に対し各1冊あて57校を対象として配布した。

　　所要額　20千円

　　◎「文芸広場」丹子を長期療養のため組合員が入院

　しておる医療施設(県立医大附属病院外12ケ所)等に

　毎月50冊配布し組合員療養者の閲らんに供しておる。

　　所要額　30干円

(2)資金の貸付

　組合員の臨時の支出に対し一般住宅災害の3種に分け

資金の貸付を行っておる。

　一般貸付は次の貸付事由以外の臨時に資金を必要とす

る場合に最高30千円まで貸付する。住宅貸付は,住宅の

新増改築修理等の場合又は宅地を購入借入する場合に最

高100千円まで貸付する。

　災害貸付は水震火災その他非常災害を受けた場合に最

高200千円を貸付する。

　35年度の付状況は次のとおりである。

種　　　別	貸付件数	貸付額
一般貸付	2,083件	50,530千円
住宅貸付	509	38,020
災害貸付	3	350
計	2,595	88,900

　　この貸付資金は本部よりの送金(長期の県負担金の1/3相当額)をうけ運営しておる。

　(3)飯坂保養所(吾妻荘)の経営

　　組合員及び家族の保養に供するため飯坂町に宿泊施設

　を設け,これが経営に当っておる。宿泊定員は51名,宿

　泊外定員は79名で客室17,大広間会議室(和室)39畳,

　34年度に改築した近代的浴室等がある。

　　この経営は独立採算をたてまえとし,利用料金は現在

　　1泊2食付450円(外に入湯税20円)であるが,近く若

　千値上改訂される見込みである。35年度の利用人員は宿

　泊11,382人(利用率は延定員の62%)宿泊外5,673人

　　(利用率は延定員の20%)となっておる。

　　2福島県教職員互助会概況

　本互助会は,福島県教職員の相互共済及び福利増進を

図ることを目的としている。現在教職員の福利厚生につ

いては,公立学校共済組合が主たる事業体となっている

が,教職員の福祉を確保するにはまだまだ完壁ではない

ため,この間隙を少しでもうずめようとするのが互助会

の役割なのである。このような目的をもって昭和28年4

月1日に発足してから,昭和35年度は丁度8年目に当る。

この間,種々,困難な事態に遭遇しながらも,教職員福

利増進のため,たゆみなく努力してきて,昭和35年度に

は単年度においては黒字経理となり,これまで2ヵ月支

払おくれになっていた各種給付を1ヵ月だけ挽回するこ

とができた。

　以下に昭和35年度の実績を記してみる。

A　現在加入している会員の主な所属所

　市町村立

小・中学校,

県立高校・盲・ろう学校,会津

短大,飯坂幼稚園,教育委員会事務局,教育調査研究所

県立図書館,公立学校共済組合福島支部,飯坂保養所,

互助会事務局,県教員組合,学校生活協同組合,教育会館

B　加入状況　　　　　　　　　(36.3.31）

種別	加入者数	未加入者数
小学校	8,907	615
中学校	4,821	229
高盲ろう校	3,145	307
教委その他	313	4
合計	17,186	1,155
比率	93.7%	6.3%
前年末	92.9%	7.1%

C　収入の主なるもの　　　　　　(単位千円)

掛金及入会金	64,378
県補助金	9,230
医療立替返納金	19,879
雑収入その他	122
計	93,609

D　支出の主なるもの　　　　　　　(単位千円)

医療補助金	66,912
療養見舞金	200	(4件)
家族医療費	66,712	(140,498件)
死亡弔慰金	1,597
会員分	1,040	(27件)
家族分	557	(257件)
出産見舞金	1,790
会員分	792	(524件)
配偶者分	998	(993件)
結婚祝金	6,192	(784件)
退職金	5,208	(352件)
災害見舞金	907	(19件)
計	82,606
事務費	6,642	(職員26名)
総計	87,248

　以上の数字の示すとおり,支出の一番大きなものは家

族医療費であり支出総額の76.4%を占めている。