教育年報1960年(S35)-056/135page
B 昭和35年度公民館等設備補助金交付内訳書
補助金総額 1,350,700円
施設別 交付先 補助事業に要する経費 補助金額 補助事業の内容 公民館 川俣町 160,000円 40,000円 映写機購入 磐梯町 160,000 40,000 〃 白沢村 175,000 40,000 〃 古殿町 160,000 40,000 〃 新地村 60,000 15,000 テレビ購入 会津高田町 60,000 15,000 〃 平田村 60,000 15,000 〃 保原町 60,000 15,000 〃 湖南村 40,000 10,000 録音機購入 白河市 22,800 5,700 〃 郡山市 600,000 50,000 図書 会津若松市 603,000 50,000 〃 新鶴村 4,550,000 1,000,000 公民館新築(130坪) 児童文化センター 郡山市 11,160,000 2,644,000 児童文化施設費 1,859,630 409,000 同上設備費
C 公民館研究大会
対象 公民館職員,社会教育関係者
趣旨 公民館の運営を社会教育のセンターとして名実と
もにふさわしいものにするために,当面する諸問
題について研究討議し,新しい公民館活動の進展
に資する。
期日 10月19日 9時〜17時
会場 郡山市公民館
参加人員 約300名
講師 文部省社会教育局主任社会教育官 近藤唯一
内容
主題 公民館の設置及び運営に関する基準と今後の公
民館の組織運営はどうあるべきか。
分科会
(1)行財政部会
基準内容を実現するためにどんな問題点があるか
◎市町村の本館,地区館,分館の布置状況とその関
係について
◎基準内容と公民館の整備について
◎公民館充実のため国,県,市町村の経費について
◎社会教育行政と公民館の関係について
事例発表者 深谷常雄(須賀川市)
新国虎千代(新鶴村)
(2)運営部会
今後の公民館運営の問題点について
◎公民館の本質的活動について
(一般行政との関係,公民館主事の職務)
◎住民の支持をうける公民館について
(物的施設,人的施設の問題)
◎公民館運営審議会委員と社会教育委員の関連につ
いて
事例発表 石川佐中(磐城市)
渡辺幹雄(古殿村)
分科会の主なる問題点について
◎公民館主事の必置制,資格,待遇
◎運審の研修
◎行政指導の強化
◎館長の専任
◎一般行政と社会教育費との関連
◎林づくり運動
3青少年教育
本年度は特に少年団体,青年団体の健全な育成,青年
学級の改善,国内研修旅行の充実を重点目標とし,
青少年団体については、子ども会の育成と地域活動の
促進,生活と生産に結びついた学習活動を中心とした地
域活動の促進に努力し,青年学級については職業教育を
重点とした学年制(義務教育終了後3カ年課程を標準)
コース制への移行,効果的な学習を進めるための学習課
程の研究と指導法の工夫につとめた。国内研修旅行につ
いては前年度の反省をもとに種々検討し,事前,事後の
研修の徹底,現地研修における生活指導の徹底,終了後
の地域活動の促進に努力してきた。
青少年教育の態勢をどのように整えていくかというこ
とは,今日の社会教育上の重要な課題である。しかし,
青少年の教育は,単に社会教育の領域のみで解決される
性質のものではない。かかる点から今後,学校教育,
一般行政との緊みつな連けいをはかり,広い教育の領域
で総合的に進められるような条件の整備を図っていきた
い。