教育年報1960年(S35)-061/135page
講座を拡充強化していくことは,勤労青年教育の充実の
うえからも,新しい村づくりのうえからも非常に効果的
と考えられる。
F 実験青年学級の委嘱
青年学級改善の具体的な方策を実際に即して研究する
ため下記の5学級を実験青年学級に指定,種々研究を試
みた。
委嘱青年学級
東白川郡古殿町青年学級
職業教育(農業)を中心とした学年制による青年
学級の運営
相馬郡鹿島町青年学級
職業教育(農業)を中心とした学年制による青年
学級の運営
田村郡船引町青年学級
高等学校との連けいによる青年学級の運営
河沼郡会津坂下町青年学級
年長青年を対象とした青年学級の運営
信夫郡信夫村青年学級
職業教育(農業)を中心としたコース制による青
年学級の運営
各地教委の協力により予期以上の成果を収め,青年学
級体員改善をはかるための資料をうることができ,県下
青年学級の振興に大きく役立った。
4成人・婦人教育
A 婦人指導者講習会
6月30日〜7月1日 南会津地区
会場 南会津郡下郷町 75名
7月8日〜9日 県北地区
二本松市岳 207名
8月26日〜27日 相双地区
原町市 120名
9月1日〜2日 県南地区
石川郡石川町母畑 140名
9月12日〜13日 県中地区
安積郡熱海町 130名
10月7日〜8日 石城地区
常磐市湯本 100名
12月1日〜2日 会津地区
耶麻郡熱塩加納村 150名
地域婦人団体の組織にからまる問題について検討を加
え,その運営や活動が,会員一人一人の自己研修,相互
研修に役立つには,どうあったらよいかについてなどを
ねらいとして,婦人団体の中堅幹部及び将来指導者とな
る者の養成につとめた。
特に本年度は,各地域の特殊な問題が十分とりあげら
れるようにするため,実施細案については,開催地関係
出張所の社会教育担当者が中心となり,開催ブロック別
に協議の上企画立案した。
主なる研究主題としては
1) より多くの婦人が,より幸福になるような婦人会の
組織,運営,活動のあり方
2) 実践的な学習活動を進めるためのリーダーのあり方
3) 婦人会と他の学習の場のからみあいを,どううけと
めたらよいか。
4) 会員の自発性を高めながら,生活と地域社会を結び
つけた活動を,どのように展開したらよいか。
5)話しあいの中から,明るい人間関係りつくりあげる
にはどうしたらよいか。
6) 家庭生活を向上させるための婦人の教養のあり方
7) 単位団体の基礎集団である部落活動の運営とその技
術について
等をとりあげ,各地とも従来以上の成果をあげることが
出来た。
講師としては,県内の実情にくわしい課内の指導係が
これにあたった。
婦人教育の課題 栗原指導係長
地域婦人団体の存在意義
―私たちの団体は<こんな団体ですよ>とはっきりい
える婦人団体にするために― 丹野社教主事
問題提起
―地域婦人団体をとりまく問題― 渡辺社教主事補
B 両親教育研究集会
7月23日 県南地区 350名
会場 須賀川市立第一小学校
9月5日 相双地区 400名
原町市立原町第二小学校
9月16日 県北地区 350名
伊達郡保原町立保原小学校
11月16日 会津地区 400名
河沼郡坂下町立広瀬小学校
社会のはげしい変動にともない,成人教育のあり方に
ついてもようやく世論が高まり,殊に青少年の健全なる
育成をめぐる家庭のあり方等,PTAの活動を通してこ
れが推進きれることは現下の急務である。
そこで,今年度の両親教育研究集会はPTAの成人教
育活動のあり方を,現場学習をとり入れた実のあるもの
として,大きな成果を得た。
それぞれのブロックごとにとりあげられた研究主題と
しては,
1) PTAの仕事としての校外補導のあり方
2) PTAの成人教育活動としての教養活動のあり方
3) マス・コミの発達は教育にどのような問題を与えて
いるだろうか。
4) 家庭における望ましい躾のあり方と家庭学習のあり
方
5) PTA一日入学のあり方
◎プログラムのたて方
◎教養を高めるための学習の内容
◎運営のあり方
等々である。