教育年報1960年(S35)-062/135page

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C 婦人の県外視察調査旅行

 婦人の県外視察調査旅行は,本年度はじめてとりあげ

られた婦人教育振興のための施策であり,これに要する

経費は,文部省,県教育委員会が負担し,県内の婦人教

育に指導的役割を果している婦人を先進地域に派遣し,

視察調査を行い,これを資として本県の婦人教育を盛ん

にしようとするものである。

 初年度としては予想以上の効果を納め得たと認められ

るが,問題点として反省されることもあるので, これ

が反省を生かして,さらに来年度はよりよいものとした

い。

a,目 的

 この計画は国庫からの補助を得て実施する事業であっ

て,本県婦人教育の振興を図るため,それぞれ地域にお

いて婦入教育のために地道な研さんを続けている婦人を

先進地に派遣して,その地域における婦人に関する教育

文化,産業,生活,団体活動等について実地視察,研究

調査を行うとともに,その地域の婦人との交歓等を行う

ことにより,社会的視野をひろめ,郷土社会の婦人教育の

振興に役立つ知識技能を修得し,もって本県婦人の向上

ならびに明るい社会建設に寄与することを目的とする。

b,期 日 10月20日〜28日 9日間

c,派遣地域  静岡県,愛知県

d,派遣人員  10人

e,参加者の資格

 下記の要件を備えるもので,県教育委員会事務局出張所

並びに市町村教育長から推せんをうけたもの。

1) 婦人学級生,婦人団体員及びその他の婦人教育関係

 者(婦人)のうちで,将来地域において指導者とし

 て,視察調査による成果を積極的に発揮出来る能力を

 有する者と認められるもの。

2) 地域社会及び地域婦人の信望厚く研究心の強い婦人

 で,人格,指導力のある婦人であること。

3) 視察調査内容とその他についての報告書を作成でき

 る能力のあるもの。

4) 健康状態が良好なもので,特に胸部疾患,伝染性疾患

 のないもの。

5) 旅行に耐えうるもので,特に汽車,電車,バス等の

 利用に健康を害されないもの。

6) 旅行の参加に対して,家庭状況に支障のないもの。

f,参加者の選考

  県,教育委員会が,上記資格を備えるものについて

 選考決定する。

g,参加者名簿

       昭和35年度婦人教育県外視察(調査)参加者名簿    福島県
出張所名 氏  名 生年月日 役職(所属団体)名 住    所 研  究  主  題
伊達 古宮千代 M(52)40. 9.23 婦人教育指導員 伊達郡国見町大字藤田字町尻1の2 婦人団体の文化活動について
安達 柳沼 登美 M(58)35. 8. 1 二本松市教育委員安達郡婦人団体連合協議会長 二本松市根埼町1の68 婦人会活動について
安積 柳田 シメ M(58)35. 2.19 県婦人団体連合会長 安積郡熱海町玉川字切払57 婦人団体特に県連の運営及び活動状況
岩瀬 蓬田 ヨウ M(54)39. 1. 6 須賀川市教委社教主事 須賀川市字三丁目西15 地域における婦人教育の問題点1.家庭生活を向上させるための 団体活動
2.婦人会活動の本質
西白河 鈴木アキノ M(53)40. 9.26 白河市大町婦人会員婦人教育指導員 白河市立石166 婦人学級の実態
北会津 二瓶ナミエ M(49)44. 5. 7 謹教婦人学級委員長 会津若松市栄町695 婦人会,婦人学級の活動ならびに運営状況
耶麻 鈴木ハツイ M(48)45. 6. 5 喜多方市婦人団体連絡協議会長 喜多方市関柴町東中明 婦人団体の活動について
両沼 目黒 敏子 M(49)44. 2.11 婦人教育指導員尾岐婦人学級委員長 大沼郡会津高田町大字吉田 婦人団体の活動と婦人学級の運営
石城 鈴木 きよ T(46)3. 4.27 内郷市婦人会副会長婦人教育指導員 内郷市綴町町の内68 婦人団体の活動について
相馬 佐藤 コウ M(59)34. 1.20 相馬市教育委員県婦人団体連合会常任理事 相馬市中村字北町59 婦人団体と婦人学級の運営新生活運動推進の状況


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