教育年報1960年(S35)-125/135page

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  (2)宮城県図書館長 佐々久
  (3)福島大学助教授 庄司吉之助
  (4)〃 小林清治
  (5)福島県社会教育主事 梅宮茂
◎講義要点  
  1,幕藩体制の確立―福島県の中世史料を中心として  
  2,近世文書の取り扱い方  
  3,石川文書を中心として  
  4,福島県地方史研究の動向  
  5,近世史料展の解説  
◎研究発表者  
  (1)幕末期における郡山の経済状況

郡山市地方史研究会

田中正雄
  (2)会津藩御蔵入領における中付駑者と在郷商人について

田島町郷土史研究会

室井康弘
  (3)「請賃帳」ついて

福島市郷土史家

東条源次郎
  (4)相馬における二宮御仕法について

相馬郡鹿島町史編さん委員

広瀬敏
  (5)会津俳諧史の概要

会津若松市俳諧研究家

上野敬二
  (6)巡見使制度について

―天明8年奥羽松前巡見使の場合― 福島県立図書館 

誉田宏
参会者 約80名  
35,12,5 図書館実務講習会(図書の整理) 郡山
35,12,12・13 県立図書館長,公民館長会議

(県公共図書館協会加入所,館評議員会代行)

福島
36,2,18 第9回読書感想発表県大会 須賀川市商工会議所ホール(午前9時〜午後3時)

福島県立図書館協議会の委員名簿

任期 昭和36年1月11日
昭和38年1月10日
氏名 住所 役職名
安藤喜代見 福島市古川 福島放送局長
梅田節子 相馬郡鹿島町横手字大門20 相馬郡鹿島町教育委員
菅野定次 福島市野田町字凱陣1の1 県立福島高等学校教頭
櫛田三郎 福島市八島町87の17 福島市教育委員会教育長
熊田良二 田村郡田村町大字大供字本地1 福島県議会経済文教委員長
佐藤淑子 福島市上浜町72 福島市立福島第三中学校教諭
永野孝夫 平市才槌小路 福島県PTA連絡協議会副会長
花見和子 耶麻郡塩川町小府根字利根川 主婦(県婦人教育指導員)
平井博 福島市森合西養山34 福島大学学芸学部長
山崎義人 郡山市麓山町270 郡山市図書館長

2館内奉仕

 公共図書館の奉仕とは,常に,所有するすべての資料

を活用して効果的,能率的な図書館サービスを行なうこ

とである。

 それにはまず,地域社会の日常生活に直結した利用態

勢を整えると同時に,学校教育を側面から援助し,立体

的な図書館機能を確立して,積極的に奉仕活動を繰りひ

ろげ,地域の要望に応えることが必要である。

 そこで,本館では昨年6月に,利用者の立場を考えた

利用規則の改正を行い,10月には参考事務室(読書相談

室)に工夫改善を施すとともに,収容人員の合理化をは

かったが,現実には二義的な学校教育を援助することに

比重が強く,そのために館内奉仕のエネルギーも,学生

生徒の利用者と浪人グループに集中せざるを得なかった

このことは,ひとり本館のみならず全国的な図書館界の

傾向である。

 この現象に対し再検討を加え,一般成人利用者の吸収

拡大をはかって県民の期待に応えたい。

A 利用状況と利用者層(別表参照)

 利用者の約80%は学生,生徒によって占められている

が,総数においては,昨年度に比し3,964名の減少をみ

た。このことは,最も入館者の多い学期末試験,進学受

験期に館内の混雑を緩和する手段として,学生生徒には

座席券制を採用し入館を制限した結果である。

 そこで,学生,生徒で最も混雑する日曜日の入館状況

をみると,開館時刻1時間前から来館しはじめ,200人

の定員に対して,300人前後待機しており,開館(10時

)と同時に10分位で満員となる。それ以後,午後3時頃

までは殆ど退館する者がいないため,待っている者のう

ち,入館を断念し帰宅する者も多い。

 このように,座席の新陳代謝の不活発の結果が,総数

においても減じた一因とみられる。その対策として,昨

年10月より中学生室の一部を模様替えして,35名程度高

校生に開放し,館内の混雑防止につとめたが,満足すべ

き状態ではなかった。

 そこで,学生,生徒利用者の大半を占めている市内高

校生利用の状況を,男女別,学校別に調査した結果,一

般的にみて,普通科課程と実業科課程とでは,教育方針

も自から異り,放課後や休校日の自由時間の過しかたも

それぞれの目的によって変ってくるため,図書館利用の

面にも,その実態がよく現われている。 (別表参照)

 こうした学生利用者が多い反面,一般成人の館内,館

外(個人)利用者数が低下した原因とみられるものに,


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