教育年報1961年(S36)-034/193page
2 中学校
(1)教職員数
生徒数が26,170人の急増に伴い教員数は4表の通り
710人の増員となった。
補充教員も相当ののびがみられ,さらに長期研修生
の補充教員が今年新に確保することができた。
4表 中学校教職員定数
36年 35年 増減 教員 5,525 4,824 701 補充教員 84 83 1 休職休暇 46 59 13 産休 22 17 5 長休 9 7 2 長研 7 0 7 事務 185 218 △34 (2)教職員の配当基準
教員の配当基準は小学校と同様5,12,13,16,17
20,23,26,29の各学級の配当基準が改善され,養護
教員,事務職員の配当を併せ考えれば配当基準は大は
ばに改善された。
養護教員数は法定定数を11人事務職員数は19人も上
まわっている現状である。したがって養護教員及び事
務職員の配置されている学校は2表の通り全国平均を
はかるに上廻ってい看状況である。
(3)教員の男女の構成
教員の男女の比は5表の通り,男が76%〜78%で小
学校とはその構成が異なっている。
3 高等学校
公立高等学校の設置,適正配置及び教職員定数の標
準等に関する法律の施行にともなって,県立高等学校
の教職員定数が大巾に増加になり,昨36年度と比較し
て195名の増とたったが,事務職員雇傭人については
増員を認められなかったことは遺憾であった。
36年度37年度教職員定数は別表のとおりである。
通信教育については,福島,会津各1名の定員増が
あり,逐年充実していることはよろこばしいことであ
る。
36年度,37年度,高等学校教職員定数比較表
校長 部長 一般教員 実習助手 養護教員 療休補充 長休補充 産休補充 合計 備考 36年度 64 5 2,598 10 33 2,710 事務職員雇は36年度どおり 37年度 67 5 2,643 131 31 20 3 5 2,905 一般教員の中には, 兼任主事13を含む
増 減 3 0 176 21 △ 5 195 4 その他
盲学校,ろう学校については教員9名寮母7名の教
員増があり,関係者一同よろこんでいるところであ
り,養護学校についても,新設校分を含めて大巾に増
員になった。
第4節 教職員の任用
1 教員の新採用について
今年度本県教員採用志願者数は,大学新卒者および
一般採用志願者をあわせると小学校266名,中学校
576名に達した。新採用にあたっては,前年度同様
厳選主義をとり,適格者を得る方針のもとに,身体的
諸条件の審査,筆答試験,第一次,第二次面接を実施
して,真に有能適格者を得るよう努力した次第である。
(1)なお志願者全員に一般教養,教職教養,専門教科
について試問し,その結果により人物,健康等につい
て選こうし,又小学校教員志願者に対しては,全員に
ピアノの実技審査を課したこと,中学校教員志願者中
図工,音楽,体育,家庭の各教科希望者に実技審査を
課したことは,新採用方針の実現のため当を得た措置
であると思われる。
(2)新採用者の配置については,県下全域の教員組織
の均こうと,将来の広域人事の円滑を期する観点から
出身郡外の地域に採用することを原則とするとともに
都市,農村,へき地と全域にわたり配置したところで
ある。男子新卒者を女子新卒者より優先的に採用した
いという市町村教育委員会の全般的な傾向がだんだ
ん改められてきたことは喜ばしいことである。今後さ