教育年報1961年(S36)-050/193page

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学校教育

 第1節 概  説

1 指導行成の基本方針

 学校教育の目標は,児童生徒の学力を高め,生活指

導を徹底して望ましい,人間を形成することにある。

本年度県教育委員会の努力目標の第2項および第4項

にもこ2点が掲げられている。学校教育課は,これを

受けて,現職教育を充実し,新教育課程の趣旨内容の

徹底をはかり,指導法を改変して学力の向上に努める

と共に,人間尊重の精神に基づく道徳教育,生活指導

の拡充強化に努めることになったのである。このため

に,本庁および出張所の指導組織の強化をはかり,

現場教職員の指導力の育成に努めるかたわら各種の研

修活動の活発化をはかり,現職教育を振興して,多数

の教職員に参加の機会を与えて資質の向上と指導法の

改善に努めてきたところである。特に本年は,調査研

究所の資料に基づいて本県児童生徒の学力の実態とそ

の原因をさぐり,対策を考究して問題点の打開をは

かった。また生活指導について,生徒指導主事を中心

とする校外生活指導の組織を育成し,更に小中高等学

校との共同研究の機会を多くして一貫した指導技術の

振興をはかった。

2 指導組織および運営

 本庁指導主事は従来の10名の外,外国語および技術

担当の2名を増員して12名とし,外に農業,商業の指導

委員2名を加えて14名で小中高全教科を分担した。出

張所は各管内2名あて32名の外,新たに市町村教委身

柄の指導主事11名を加えて43名の大世帯となった。出

張所指導係の相談役として本年度も各管内5名あて計

80名の指導委員が委嘱され,指導係の活動に協力して

小中高校の強化指導に当った。これらの組織の緊密化

をはかり,指導の効果を高めるために,学校教育指導

協議会を年3回開催し,また研修の一環として,教育書

「特別教育活動。学校行事等の指導」A5版231ペ一

ジの編集を行ない,また隔月間「学校教育」B5版25ペ

ージを配布して内容の充実した文書を併せ実施した。

 指導委員は,各出張指導係の手不足な教科を主と

し,特殊な技術を伴なうものについて委嘱された。そ

の内訳は次のとおりである。

 音楽15,英語14,図工13,技術・家庭13,家庭11,

道徳7,国語3,保体3,理科1,計80名

 昭和36年度指導委員

信夫 音楽 山田公子 大庭中
図工 鈴木栄 湯野小
信夫 技家 渡辺好光 福工高
家庭 堀川千枝 福農高
英語 長谷部久 金谷川中
伊達 英語 大友寛 醸芳中
技家 幕田友一  〃
家庭 原ロキヨ 保原小
理科 鈴木子郷  〃
音楽 佐藤政夫 保原高
安達 英語 浅沼喜一 本宮高
音楽 武藤長英 岳下小
図工 二瓶大三 安達高
技家 菅野健蔵 本宮一中
家庭 佐々木としこ 本宮高
安積 音楽 土屋秀子 郡女高
図工 佐藤昭一 行健中
技家 根元虎雄 郡工高
英語 芳賀沼陽一 郡一中
道徳 橋本勇吉 日和田小
岩瀬 技家 深沢正二三 岩瀬中
音楽 諸根繁 須一小
図工 渡辺辰吉 須一中
英語 蓬田文雄 須二中
西白 国語 吉村俊夫 米小
音楽 石井亘 中畑小
技家 菊地実 中央中
英語 斎藤賢一 五箇中
道徳 荒井覚弘 中央中
東白 音楽 徳江栄一 豊里中
図工 江田栄之助 棚倉商
技家 鶴巻厚 棚倉小
道徳 薄井芳保 塙小
石川 図工 柴原清悟 大原小
技家 田口良中 石川中
家庭 飯島キイ 浅川中
道徳 高坂啓作 浅川小
音楽 竹島翠 学法石高
田村 技家 久保田今朝美 滝根中
家庭 菅野マツヨ 田村高
音楽 八代成美 沢石小
英語 柳沼与 田村高
道徳 武藤実 下大越小
南会 図工 室井皆共 楢葉中
家庭 阿久津アヤ子 田島中

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