教育年報1961年(S36)-065/193page

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 ○期日 37・1・24(水)

 ○会場 小高農工高等学校

 ○公開授業 ホームルーム

 ○研究発表

   小高農工,富岡高校,浪江高校

 ○「講演欧米における生徒指導の実情について」

  会津高校長 田中平作先生

 ○研究協議

  ホームルームの活用についてなど7議題

(3) 研究学校

 ○研究指定校

  東白川郡塙町立塙小学校

 研究主題

 「学級会のなかで生活指導をどう行なうか。」

 ○研究発表会

  ・期日 36・11・8(水)

  ・公開授業

    学級会活動,児童会役員会

  ・分科会

   1)低学年部会

 「話合い活動の中で発言しない児童と,他の発表を

 よく聞けない児童の取扱いを,どうしたらよいか。」

   2)中学年部会

 「学級会における発言をみんなのものとするための

 力を,どう伸ばしたらよいか。」

   3)高学年部会

 「奉仕活動を通じて協力性を高めるには,どうした

 よいか。」

(4)手びき書の作成

 児童生徒の性的非行およびこれに関連した問題が多

発する現状にかんがみ,純潔教育の推進をはかってき

たが,35年度に配布した「純潔教育の手びき」の姉妹

編「子どものしあせのために」を作成し配布した。

 これは,「純潔教育の手びき」が,主として学校教

職員を対象としたのに対し,家庭における指導のあり

方を中心に述べたものである。

・発行年月日 36・6・1

・体裁 B6版 118ページ

(5)指導態勢の強化

 指導態勢特に学校間および関係機関団体の協力態勢

の強化をはかった。

 高等学校の生活指導に関する組織は,数年前から整

備され,逐年その成果が上がってきている。本年度

は,特に小中学校について各地区生活指導研究協議会

を機として,その組織の育成をはかった。また,関係

機関団体との協力については,研究会,講習会に,そ

の参加を求めるとともに,関係部会を設けるなどの措

置をとり,その他,連絡協議会の開催などに努めた。

 また,保護(補導)委員会の育成,強化について

も,いっそう力を入れてその活動の活発化を期した。

第6節 科学抜術教育

 科学技術教育の振興のためには,1理科及び技術・

職業教育関係の施設,設備を充実すること,2教員の資

質の向上を計り,現職教育を効果的に実施すること,3

教育内容の改善を計ることが必要である。

 そのために県は,理振法,産振法等の完全施行に努

めるとともに,文部省と共催または県単独で講習会,

研究会を開催し,あるいは産業教育内地留学生を派遣

して教職員の資質向上に努めた。また,研究奨励金を

交付し,研究の助成を行なったことは本年度の新規事

業である。

 教育内容の改善策としては,研究指定校を設け改訂

教育課程の研究を行なった。特に高等学校については

研究委員会を構成して単位計画県基準案の作成を行な

った。

 以上の事項の多くは他の節で詳述してあるので,こ

の節では理科教育に関する事項を述べることにする。

1 理科教育振興法の実施

「理科教育振興法(昭和28年法律第186号)昭和29年

4月1日施行)に基づく理科教育設備費補助金は,小

中,高,盲,ろう,養護学校を対象として,2分の1

国庫補助法として10カ年計画をもって施行されてきた

が,7カ年を経過した36年4月現在,全国充実率がよ

うやく,40%程度にすぎないことから,基準細目を改

正し,基準の70%達成を目標として新発足を行なった

のである。

 (1)昭和35年度決算状況

 交付決定額金額を概算払いしていたが,36年4月27

日市町村に対して額の確定を行ない,4月8日文部省

に対し決算書類を提出した。決算状況は次のとおりで

ある。

昭和35年度決算総括表
学校種別 対象校数 対象市町村数 補助金交付額 設置者負担額 事業決算総額
小学校 100  86 5,524,000円 5,664,710円 11,188,710円
中学校 63 6,787,000 6,853,755 13,640,755
高等学校  24 県  立 3,533,000 3,533,000 7,066,000
特殊学校  4 146,000 146,000 292,000
191   15,990,000 16,197,465 32,187,465


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