教育年報1961年(S36)-069/193page

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  教員の充足については本年度は20名を東京工業大学

  並びに,東北大学に6ヵ月間派遣して長期研修

  を行なわせしめ之が充足にあてた。

   資格は小中学校現職者で工業科の免許状を所有

  するものとし経費は総計1,43万円を計上して実施

  した。

4 農業高等学校の体質改善

  農業高等学校の刷新強化をはかるために本年度よ

  り3ヵ年計画により実施しようとするもので本年

  度は既設畜産科の増強並びに農業科から畜産科へ

  の重点が注がれた。即ち教職員の長期研修関係

  に1,010万円,施設関係に16,769千円,備品関係

  に5,914千円,動物等購入に5,317千円,総経費

  300万円を充当して農業関係教科の教員の資質

  向上と体質改善を実施した。

5 普通高等学校家庭科設備の充実

  普通高等学校における家庭教科は昭和38年度から

  の教育課程の改訂に伴ない必修教科となるのであ

  るが,当該課程の設備充実を期し本年度は9校分

  270万円を充当して之が拡充を図った。

6 中学校技術家庭科設備の充実

  昭和27年度より,実施された産振法による補助金

  交付件数は本年度分118件を加えて70.5%に達し

  たのであるが,市町村当局の財政的事情により地

  元負担能力がないままに返上してしまった件数も

  12件にのぼっているので今後之が解消に努力した

  い。

7 高等学校産業教育実験実習の充実

  科学技術教育の進歩は実験実習の適切な指導によ

  って実現されるものである。本県の科学技術教育

  に対する実験実習費は年間生徒1人当り200円で

  じゅうぶんとは云えないので今後之が増額を図り

  たい。

8 産業教育振興団体の助成

  産業教育振興のためには各種振興団体の協力にま

  つところが大きい。本年度における当該団体助成

  費は10万円

昭和36年度産業教育予算書
区分 項目 前年度 昭和36年度予算 備考
設備費 特別設備費   5,850 会津農林1,500,000円,福島工業3,000,000円
  福島商業900,000円,郡山女子450,000円
設備更新費   3,600 福農校外10校分
新設課程設備費   25,900 郡山高電子科外12課程分
分校設備費   810 飯舘分校外3校分
産業科設備費   9,000 福島工高外3校分
農業高校体質改善設備費   11,911 岩農外7件分
普通高校家庭科設備費   2,700 9校分
中学校技術家庭科設備費   35,400 118校分
施設費 一般施設備費   35,585 小野高農業管理室外29件 935坪
新設課程施設費   29,244 白河農工機械科外21件 660坪
分校施設費   1,400 西山分校外17件 40坪
産業科施設費   11,801 小名浜水産外4件223坪
農業高校体質改善施設費   16,089 岩農外8件
資質向上 産業教育指導者養成講座   16  
教職員長期研修生派遣費   1,430 東工大3人,東北大7人,茨城大9人
科学技術教育実験実習費   11,467 生徒1人当り単価200円×57,335人
高校教育課程(職業)研究協議会   179 県内4会場対象人員217人日時12月-1月の内2日間
助成費 産業教育振興団体助成費   100  
産業教育審議会費   150  
       


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