教育年報1961年(S36)-152/193page

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る数である。小課程別に合格者数の志願数に対する割

合―合格率―をみると,農業90.2%水産の90.1%が最

も大きく,工業の74.6%が最も小さい。

 これを各学校の課程別にみると,合格率の度数分布

は次のようである。

   1表 小課程別の合格率の度数分布
課程\合格率 50〜 55〜 60〜 65〜 70〜 75〜 80〜 85〜 90〜 95〜 100 学校数
普通       4.2 4.2 6.2 16.7 16.7 22.8 25.0 4.2 100.0 48
農業 5.9       5.9 5.9 17.6 11.8 5.9 23.5 23.5 100.0 17
工業 10.0 10.0   10.0 10.0 20.0 10.0 30.0       100.0 10
商業       14.3   14.3   21.4 21.4 28.6   100.0 14
水産             50.0   50.0     100.0 2
家庭     4.3 4.3   4.3   26.2 21.7 13.0 26.2 100.0 23
1.8 0.9 0.9 5.3 3.5 7.9 11.4 19.3 18.4 20.1 10.5 100.0 114

 イ 受験者の成績

 受験者の成績は各教科とも,小問の正答数をもって

表わすことにする。従って国語・社会・数学・理科は

全問正答で30,音楽・図画・保体・職業必・英語は

15となる。

 教科別の正答数の相対度数分布は2表のようである

   2,1表 教科別正答数の分布
教科\正答数 〜3 〜6 〜9 〜12 〜15 〜18 〜21 〜24 〜27 〜30
国語科 0.5 4.3 8.0 17.3 19.4 19.9 19.0 9.3 4.8 0.5 100.0
社会科 1.0 5.8 9.3 11.0 9.8 14.6 15.0 15.2 10.8 7.5 100.0
数学科 5.1 6.3 11.3 11.3 11.3 7.3 13.5 11.3 11.0 11.6 100.0
理科 1.0 14.2 29.2 29.2 17.5 5.3 5.8 0.8     100.0

   2,2表 教科別正答数の分布
教科\正答数 〜1 〜3 〜5 〜7 〜9 〜11 〜13 〜15
音楽科 6.8 13.8 15.5 16.3 14.0 14.3 11.3 8.0 100.0
保体 0.3 1.3 4.3 9.3 16.5 22.0 28.3 18.0 100.0
図工 0.3 3.8 9.0 20.2 19.8 18.3 22.1 6.5 100.0
職必 0.5 4.0 16.0 27.1 26.5 19.8 5.3 0.8 100.0
職選   3.4 17.2 24.2 24.2 24.2 3.4 3.4 100.0
英語 11.1 27.7 24.8 17.3 9.4 6.2 2.7 0.8 100.0

 選抜の目的からみて受験者の平均正答数を,どの程

度に見込むことが適当であったのか。1表の合格率の

分布状況および特定の学校に優秀な志願者が集るなど

の現象を考慮するとき,志願者の30%位が全問に正答

し,他は全問誤答に向って均等に分布するように作問

されていることが好ましい。もし仮にこのような要求

がみたされているとすれば,小問数30の教科では平

均19.2,標準偏差10.1となる。

 これを目安として,表をみると,平均では保体・図工

を除いて他はすべて,難かしかったことがわかる。

   3表 教科別平均正答数・標準偏差
  国語 社会 数学 理科 音楽 保体 図工 職必 職選 英語
平均正答数 15.6 17.5 16.8 10.6 7.3 10.7 9.1 7.7 7.9 4.9
標準偏差 5.32 6.98 8.09 4.01 3.92 2.92 3.10 2.51 2.83 3.10
変異係数 34.1 39.9 48.2 37.8 53.7 27.3 34.1 32.6 35.8 63.3


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