教育年報1961年(S36)-187/193page

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や読書活動等,現場において見聞するとともに,未返

納図書の回収を行たい,もし図書資料の利用希望があ

れば,適宜処理する。この場合の巡回方針は現在のコ

ースより延長しながら近接地域を巡回するように,あ

る程度の弾力性をもたせる。その例として,

  岩瀬コース+湖南村

  田村コース+石城地区の1部

  耶麻コース+両沼,南会方部

 6) 従来の月1回の巡回基本線にこうでいせず,

農繁,農閑期を考慮に入れて,県北コースは年間8回,

その他は6回または3回程度におさえ,資料整備に余

裕をあたえるとともに,燃料消費の合理化をもはかる

 7) 燃料合理化による各コース巡回年間月別割当

  県北コース

 4月,6月,8月,10月,12月,1月,2月,

 3月

  安達,田村,岩瀬コース

 5月,7月,9月,11月,1月,3月,

  耶麻コース

 6月,8月,11月,

 全県下を対象とした巡回割当は,8月以降読書週間

行事とにらみ合わせ,適宜各コースに織りこむ。

 8) 資料は極力新鮮味に富んだ魅力あるものを補充

する。貸出冊数は,1団体30冊を原則とする。

 9) 乗務員は3名を原則として危険防止については

万全を期す9

(2) ブックモビール巡回,貸出,利用状況(別表1参照)

 ブックモビールの巡回状況は,大体において前記の

基本方針に基づいて実施したが,各コースの巡回状況

は,別表に示すとおりである。耶麻コースの巡回回数

が3回では他のコースに比較して少ないようにみられ

るけれども,この地域は降雪期間が長期にわたり自動

車の運行が困難なためと,行動範囲が広く,粁数(3

04km),消費燃料(100リットル)が大きく,そのため

に県全体の運行計画にも影響を及ぼすのでこの程度の

巡回を実施した。それでは青少年巡回文庫に切換えて

はということも考慮されるが,冬期間の交通上の面か

らみても,運営上好ましくないようである。

 図書の貸出冊数は1駐車場30冊を原則として貸出

を行なったが,読書意欲の強弱,読書会結成の状況等

によって適宜冊数を増加して貸出をした。

 利用状況をみると,利用人員,8,878人で,

県北地区が巡回回数に比例して76%の6,752人と圧

倒的に多い。このことは,地理的にみて行動範囲が狭

い割合に駐車場が多く,また読書意欲が一般に旺盛な

ためとも思われる。

 読書傾向は,文学が断然多く84%を占め,社会科学,

歴史,地誌,工学,家事の順で語学が最下位であ

る。この傾向からみて農村の読書は,一種の娯楽のた

めに読まれ,家業に関係のある産業書や家事の手助け

になる専門書はあまり読まれない傾向のようである。

別表1 移動図書館巡回,貸出,利用状況 (36.1〜12)
項目\コース別 信夫 コース 安達 コース 岩瀬 コース 耶麻コース 比率
伊達 田村 西白
年間巡回回数 8 6 6 3 23  
貸出冊数 8,534 1,215 1,337 515 11,601  
利用人員 3,386 473 549 190 4,598 51.7
3,367 379 303 231 4,280 48.3
6,753 852 852 421 8,878 100.0
利用冊数 総記 46 5 10 4 65 0.6
哲学 184 21 20 18 243 1.9
歴史地理 359 22 25 12 418 3.3
社会科学 430 39 51 20 540 4.2
自然科学 87 5 28 2 122 0.9
工学家事 226 19 23 12 280 2.3
産業 140 15 35 8 198 1.5
芸術 75 5 15 3 98 0.8
語学 39 3 2   44 0.3
文学 7,981 1,079 1,110 507 10,677 84.2
9,567 1,213 1,319 586 12,685 100.0


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