教育年報1962年(S37)-024/169page

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 北会津管内においては,市町村教委の充実ならびに学

力向上対策についての具体策が研究討議された。

 田村管内においては,主として校舎等の施設の改善,

設備の充実,学校給食の普及等が論議され,具体化につ

いて大きな努力がみられた。

 このほかにも各地方協議会においては,それぞれに特

徴のある活動がなされた。

 以上,37年度の市町村教育委員会の育成指導およびそ

の活動のあらましをのべたが,今後の課題として次の点

が考えられるので,検討の要があるものと思われる。

1.市町村教育委員会の育成指導について,さらに組織

 的,計画的に行なうこと。

2.市町村教委の組織および運営,特に行政,財政指導

 を深めること。

3.長と教委との関連については,それぞれの権限の確

 立および執行の円滑化,正常化をはかること。

4.市町村教委の組織,運営,教員定数,予算,事務執

 行等の適正をはかるために長に対する指導助言を行な

 うこと。

5.教育事務に関しての他機関および団体,特に県,市

 町村および市長会,町村会との連絡提携を積極的に行

 なうこと。

6.問題ある市町村に対しては,積極的にひんぱんに指

 導助言をすること。

7.市町村教委の所管する教育機関その他の機関を管理

 指導を行なう事務局の職員の研修を深めること。

8.長および長部局職員に対して,教委制度についての

 認識を深めるよう図ること。

 以上であるが,今後も県教委と市町村教委とが協力し

合って,このうえとも市町村教委の充実発展を期したい

ものである。


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