教育年報1962年（S37）-040/169page

2　小中学校

　(1) 昭和37年5月1日現在における小中学校の校舎お

　　よび屋内運動場の保有状況は次のとおりである。

　　(季節的分校は除く)

区　分	学校数	児童生徒数	建物 区分	必要坪数 (現行規準)	保有坪数	不足坪数	危険坪数	要改築坪数	保有対危険 建物比率
小学校	848	299,773	校　　舎	289,415	374,112	2,977	44,441	16,544	―
			屋　　体	71,290	48,070	16,332	4,384	2,453
中学校	356	177,275	校　　舎	195,992	201,523	11,778	4,253	2,478	―
			屋　　体	44,517	38,975	34,102	275	45
計	1,204	474,048	校　　舎	485,407	575,635	14,755	48,694	19,022	8.5%
			屋　　体	115,807	87,045	50,434	4,659	2,498	5.4%

　(2) 小中学校の構造別保有坪数は次のとおりである。

　　　(　 )は木造換算坪数

	校舎坪数				左の木造 比率
	木造	鉄筋	鉄骨等	計
小学校	367,208	(6,185) 6,960	719	374,112	98%
中学校	195,308	(5,494) 6,181	721	201,523	97%
計	562,516	(11,679)	1,440	575,635

　(3) 37年度において市町村が実施した国庫負担事業は

　　次のとおりである。(負担対象坪数のみ)

事　　　項		学校数	坪数	事業費	国庫負担額
			坪	千円	千円
市町村 事業費	小中学校統会校 舎新増築	18	5,090	215,276	107,638
	危険建物改築	35	5,107	216,147	72,048
	中学校屋内 体育館等改築	22	1,647	65,644	32,822
	小中学校校舎 新増築等	48	2,419	89,721	42,934
	計	123	14,263	586,788	255,442

　第8節　奨　学　育　英

1　福島県奨学資金貸与制度

　この制度は,福島県出身の生徒または学生であって,

能力があるにもかかわらず,経済的理由により修学困難

と認められる者に対して,奨学資金を貸与し,もって教

育の機会均等をはかり,健全な社会の発展に資すること

を目的として,昭和27年に発足したもので,その概要は

次のとおりである。

　(1) 出願資格

　1)　高等学校(県内に所在するもの)在学生で,県内

　　に引続き6ヵ月以来住所を有する者。

　2)　大学在学生で,県内高等学校卒業者,または大学

　　入試検定合格者で合格当時県内に住所を有し,かつ

　　大学入学までまたは大学入学の目的をもって住所を

　　移転するまで,県内に引続き6ヵ月以上住所を有す

　　る者。

　3)　品行が正しく,学術にすぐれ,身体が強健な者。

　4)　経済的理由により修学が困難な者。

　5)　他の奨学資金の貸与または給与を受けていない

　　者。

　(2) 奨学資金の額

　　高校生　　月額　1,000円

　　大学生　　月額　2,000円

　(3) 貸与の期間

　　奨学生の在学する学校の正規の修業期間。

　(4) 奨学資金の返還

　　　卒業の月の6ヵ月後から,全額を月賦で15年以内

　　に返還する。ただし月賦の額は500円以上とする。

　　また貸与期間の満了,退学,奨学資金の辞退,奨学

　　資金制度の廃止の場合の返還も同じとする。

福島県奨学資金貸付状況　　　　　(38.2.25現在)

年度	区　分	継続貸与		新規貸与			合計
		人員	貸与額	応募数	採用数	貸与額	総人員	貸与総額
		人	千円	人	人	千円	人	千円
36	高　校	194	2,327	194	92	1,104	286	3,431
	大　学	49	1,176	57	16	384	65	1,560
	計	243	3,503	251	108	1,488	351	4,991
37	高　校	202	2,424	178	94	1,128	296	3,552
	大　学	51	1,224	69	17	408	68	1,632
	計	253	3,648	247	111	1,536	364	5,184

2　福島県学生寮

　(1) 昭和36年度卒業生の状況

　卒業生13名

　大学別　明治1,中央2,学習院1,法政2,専修

　　1,早稲田2,立教1,昭和薬科1,日本1,東京