教育年報1962年(S37)-069/169page
二本松工業(機械電気) 115坪,
郡山工業(工業化学) 60坪,
白河農工(電気) 45坪,
会津工業(電気,精密機械) 87坪,
喜多方工業(機械,電気) 115坪,
小高工業(電気,前向き) 45坪,
勿来工業(機械,電気,工業化学,建築)271坪。
( 9)一般施設
産業教育施計全般について体質改善を図るためには一
般施設の拡充が必要であるので,木造624坪,鉄骨149坪
鉄筋81坪を次のとおり充当した。
福島農蚕(60坪),福島工業(81坪),川俣(45坪),
安積(大槻26坪),耶麻(30坪),白農工 (37坪),
白河(28坪),猪苗代(60坪),会津工業(89坪),
喜多方(15坪),会津農林(50坪),東白農商(40坪),
岩瀬農業(30坪),喜多方商工(30坪),小野(42坪),
磐農(47坪),相農(30坪),相農新地(60坪),
双農(24坪),小野産業(30坪)。
(10)分校施設
分校の施設改善のため次の分校に40坪を配当した。
相馬高校飯舘分校(20坪),
安達高為針道分校(20坪),
(11)産業科施設
産業科の施設充実のため次のとおり充当した。
福島工業(76坪),会津工業(75坪),小名浜水産
(75坪),磐城農業(75坪)。
(12)中学校技術家庭科設備の充実
昭和27年度より実施された産振法による国の負担金交
付件数は本年度分113件になりほぼ目的を達成した。
2 現職教育の拡充
(1) 高等学校教育課程(職業)研究協議会
改訂教育課程の趣旨の徹底と指導力の向上のため中央
研究協議会に,農,工,商,家の各課程から3人あて計
12人を派遣するとともに,8月に福島,郡山,会津,
富岡の4会場で,県内伝達講習会を開催した。
(2) 高等学校産業教育実技講習会
産業教育担当教員の資質の向上と指導能力の向上を期
して主として京浜地区の大学または,産業会社に教員を
派遣して実技研修を実施した。
(3) 産業教育指導者野成講座
産業教育担当者の資質の向上と指導能力の充実を図る
ため,文部省主催の当該講座に農,工,商,家各課程よ
りそれぞれ2〜3名を派遣して中堅産業教育担当者の資
質の向上を図った。
(4) 進路指導講座
新教育課程の実施に伴ない,進路指標が中学校,高等
学校の特別教育活動において重要な位置を占めることに
なったので,山形大学に10人を派遣して資質の向上を図
った。
(5) 中学校技術家庭科実技講習会中学校技術家庭科中央講習会
に講師となるべきものを6人派遣し,県内の5会
場で伝達実技講習会を開催した。
3 工業高等学校教員の充足計画
本年度は20名の予定に対し,15名を選定し,東北大学
に6ヵ月間派遣して長期研修を行なわしめ,これか充足
に当った。
資格は中学校現職者で工業科の免許状を所有するもの
とし,修了後は工業系教員となるものとした。
4 農業高等学校の体質改善
農業高等学校の刷新強化をはかるため,昭和36年度よ
り3カ年計画で実施中のもので,昭和37年度は2年次目
である。
1) 文部省指定校,福島農蚕(園芸科),相馬農業
(畜産科)計2校。
2) 県指定校,小高農工(農業科を畜産科に転科),
磐城農業(同上),田島高(農業科中の畜産園芸)
喜多方高(農業科中畜産),相農新地
(農業科中畜産)計6校
5 科学技術教育振興のための
実験,実習の充実
科学技術教育の進歩は実験実習の適切な指導によって
実現されるものである。
本県の実験実習費は年間生従1人当り200円でじゅう
ぶんとはいえないので増額を図る必要がある。
6 産業教育振興団体の助成
産業教育の振興のためには各種振興団体の協力にまっ
ところが多きい。本年度における当該団体助成費は100,
000円である。