教育年報1962年(S37)-094/169page

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 とくに青少年教育は単に社会教育の領域のみで解決さ

れるものではなく,今日の進展変ぼうする社会において

は学校教育,一般行政との緊密な連けいのもとに総合

的に進めるとともに,いろいろの条件や環境の整備を図

っていかなければならない。

2 第1回福島県少年団体大会

1) 趣旨 こどもの目にあたり,県下少年団体の日頃の

 活動状況の交歓を通じて少年教育の社会的関心を高め

 もって少年教育の振興をはかる。

2) 期日 36.5.5〜6

3) 場所 会津若松市

4) 講師 ボーイスカウト福島県連盟理事長二階堂誠一

 外4名

5) 参加者 地域こども会員,ボーイスカウト,

 ガールスカウト,青少年赤十字団員 約1,500名

6) 実施内容

ア.こどもの日記念式 知事,県会議長,教育長の激励

 のことば,少年のちかいのことばの後,各団体の演技

 紹介交歓

イ.国旗行進

ウ.キャンプファイア

エ.合同キャンプ

オ.リーダー交歓会

7) 効果 始めての催しにもかかわらず約7,000名の参

 加申込みがあった。しかし当日雨天のため約1,600名

 程度の実数であったが,各団体の相互理解と交歓をじ

 ゅうぶん深めるとともに少年教育に対する社会的関心

 を高めることができ,予期以上の成果を得た。

3 青年教育(青年学級)研究集会

1) 趣旨 本県青年学級の現状にかんがみ,体質改善を

 はかるとともに管理運営などについて研究協議し,青

 年学級め振興をはかる。

2) 期日と会場

 37.5.14〜16 会津若松市公民館

 37.5.17〜19 二本松市岳しゃくなげ荘

 37.5.22〜24 相馬郡鹿島町公民館

 37.5.28〜30 東白川郡古殿町青年研修所

3) 講師 福島大学学芸学部助教授 堀口知明

4) 参加者 市町村教育委員会事務局職員,公民館青年

 学級主事および講師など149名

5) 内容

ア.講義「進み行く社会における勤労青少年教育につい

 て」

イ.研究協議(分科会構成による)

 主題 地域の実態に即した青年学級の改善策について

 (ア) 管理運営の改善策について

 (イ) 学習内容と指導方法について

ウ.事例発表 会津若松市,福島市公民館,古殿町,

 石川町中央農業,鹿島町実験,原町市,二本松市,

 船引町農業,東和町各青年学級

6) 効果 実験青年学級の成果よりうち出した青年学級

 改善方策試案の趣旨徹底普及をはかるため,実践地を

 会場として県下4カ所で行なったので,参加指導者も

 多く,後進学級啓蒙のため大いに参考となり,青年学

 級振興に役立った。

4 少年団体野外活動指導者講習会

1) 趣旨 少年教育の重要性にかがんみ少年教育指導者

 に対し,団体活動とくに野外活動に必要な指導を行な

 い,その資質の向上をはかり,もって健全な少年団体

 の振興に資する。

2) 期日 37.6.9〜11

3) 会場 耶麻郡猪苗代町,県積慶寮

4) 講師 福島大学学芸学部教授  田口孝之

     福島県立会津高等学校長  田中平作

5) 参加者 こども会,少年自体指導者,PTA補導委員,

 青少年健全育成推進員 25名

6) 内容

ア.講義

 (ア) 野外活動について

 (イ) 少年心理

 (ウ) グループワークについて

イ.実技

 (ア) ゲーム,歌の指導

 (イ) キャンプファイア

ウ.討議 少年団体の育成について

7) 効果 参加者はいずれも少年団体指導の実践家であ

 り,とくに必要な野外活動を実習を加味しながら行な

 ったので,今後の指導に意欲と自信を深めたものと思

 われ,活動が期待される。

5 青年国内研修旅行

1) 趣旨 勤労青少年に明るい希望を与え,はつらつと

 した郷土振興への諸活動を促進するため,勤労青年を

 県内外の先進地に派遣して,その活動,教育,文化,

 産業などの視察研究調査および現地青年との交歓など

 を行ない,郷土振興に資する知識技能の習得を助長

 し,明るい郷土の建設発展をはかる。

2) 期日

ア.県内研修 37.7.14〜26

イ.県外研修 37.9. 3〜28

3) 派遣先

ア.県内研修

 男子 県農業試験場    10名


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