教育年報1962年(S37)-095/169page
県種畜場 10名
女子 会津農林高等学校10名
四倉高等学校 10名
イ.県外研修 男子 20名
視察調査地 東京都,岐阜県,新潟県
現地研修地 石川県能美郡川北村
4) 実施方法 研修を事前,現地,事後研修にわけ,班
別研究テーマと個人研究テーマについて調査,話し合
い,体験を通して研修を行ない,その結果の発表を行
なった。とくに共同生活を通して人間関係を理解させ
るとともに合理的生活態度を養うようにつとめた。
5) 効果 本年のねらいを生活態度の体得と生産技術お
よび経営能力の向上において指導したところ,参加青
年はその素地をじゅうぶん身につけることができたの
でこれを生かした今後の地域での活躍が期得される。
6 福島県青年学級生大会
1) 趣旨 県下市町村青年学級生代表が一堂に会し,共
同生活を通して研修,学習発表,交歓および当面する
諸問題について研究協議を行ない,本県青年学級の振
興に資する。
2) 期日 37.12.8〜9
3) 会場 田村郡船引町立船引小中学校
4) 講師 文部省体育局スポーツ課長補佐
湯上二郎(前国立中央青年の家事業課長)
5) 参加者 市町村青年学級生1市町村2名(男女各1
名),引卒指導者,各地公達事務局長,市町村青年学
級主事 560名
6) 内容
ア.講義「現代青年の課題と学習」
イ.研究協議
(ア) 青年学級で何を勉強したいか。
(イ) 何故それを勉強したいか。
(ウ) 勉強したいことが現在の学級でみたされているか
(エ) これからの青年学級はどうあるべきか。
ウ.学習発表 各郡より1名の代表
7) 効果 この大会も3年目を迎え,学級生による自主
的運営も円滑に行われた。とくにこれから青年学級生
自身の学習意欲によって解決しようという意見が多か
ったことは,今回の特徴である。また,湯上先生の講
演は学級生に大きな感銘を与え,学習意欲をたかめる
とともに,学級振興に大いに効果があった。
7 青年団体指導者研修会
1) 趣旨 青年団体の幹部および指導者に対し,よりよ
くその任務を遂行するために必要な基本的知識技能を
修得せしめもって県下青年団体の健全育成に資する。
2) 期日 37.2.13〜19
3) 会場 信夫郡飯坂町 県婦人会館
4) 講師
東京教育大学教授 平沢薫
Y,M,C,A 永井三郎
ユネスコ講師 坂西志保
国立中央青年の家 太田利一
福島大学教授 田口孝之
県立会津高等学校長 田中平作
5) 参加者 市町村教育委員会から推せんされた青年団
幹部および公民館青年教育担当者 40名
6) 方法と内容 研修をプロジェクト研修と集合研修に
わけ,次のような内容について講義,演習,討議を行
なった。
ア.団体活動の意義と組織運営の原則
イ.団体活動の基本的あり方
ウ.団体活動に関する事業計画のたて方と執行の仕方
エ.団体における幹部,指導者の責任と役割
オ.団体指導の方法,技術
カ.青年団の歴史(戦後)と今後の課題
7) 効果 参加者は団体の基本的な問題および団体指導
の技術について理解し,団体活動に対する積極的な参
加とよりよいリーダーとしての意欲と自信を深めたと
思うので,今後の地域における活動が大いに期待される。
8 高等学校開放講座
1) 趣旨 高等学校の施設を地域青年に開放し,農業に
関する専門的な知識技能を習得せしめるとともに学習
活動を通じて新しい農村建設に自主的に参加する素地
を養う。
2) 委嘱の条件
ア.対象は18才〜25才までの青年
イ.学習課程は,地域の実情を考慮して編成すること。
ウ.学習時間,原則として30〜40時間
エ.学習指導は講義・討議,実験実習,視聴覚,見学な
どの方法を適宜とり入れること。
3) 委嘱高等学校 3校
ア.県立大沼高等学校 52名
(ア) 期日 38.2.18〜27
(イ) 内容 農業経営改善のための,畜産,果樹,農業
機械について
イ.県立相馬農業高等学校 41名
(ア) 期日 38.3.7〜13
(イ) 内容 農業経営を中心とした水稲,園芸,畜産に
ついて
ウ.県立船引高等学校 46名
(ア) 期日 38.2.11〜3.4