教育年報1962年(S37)-156/169page

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 料は,年毎に増加しているが,本年度各官公庁,公共団

体,大学,会社,その他個人から寄贈された資料は,図

書973冊,雑誌70種,新聞35種,パンフレット類多数で

あった。個人として昨年に続いて福島市井筒氏より,犬

に関する文献が寄贈され,また県民の方から自著あるい

は自費出版物が贈られた。これらは,館報“あづま”の

新着図書欄に載せて広く紹介した。

 佐藤文庫は,郡山市の佐藤伝吉氏が,65年間にわたっ

て収集した戦争文献を主とする資料である。昨年度中

に,当館書庫へ搬入をおえ大体の仕訳けを完了したの

で,本年度は2名の専任職員をあて整理にとりかかっ

た。整理は,目録カードの作成,分類番号の決定,蔵書

印の捺印,ラベル貼付の三つの過程で行なわれる。この

整理状況は,目録カード作成の終ったもの,和漢書,

洋書ともに軍事一般,戦争史,戦術,戦争文学等約80%,

分類決定を終了したものは,和漢書,洋書ともに戦争文

学を除いたものとなった。ラベル貼付等の装備は,和漢書

の軍事一般,日清戦争,日露戦争関係である。雑誌,

新聞・その他切抜類の目録カード作成は,その方法を検

討しつつ,若干の書誌的研究も併せて作業を進めている。

2 蔵書目録

 図書目録は図書館の所蔵する図書,地図等資料の一覧

表であり,利用者に,その図書館の蔵書を紹介する手段

である。それは書誌的に周知せレめると同時に総括的

で,しかもできるかぎり速かに所蔵資料を伝える必要が

ある。図書館には,必らずカード目録が備えつけてあっ

て,書各,著者,主題等から検索できるようになってい

る。このカード目録の不備を補ない,広く館外の遠くに

住む利用者に図書館所蔵資料を紹介するとともに,全国

の図書館間の相互貸借を実現するのに必要なのが,冊子

目録である。図書館に来てみなければ,決める資料があ

るかどうかわからないようでは,十分な奉仕活動とはい

えない。特に県立歯書館は,全県内の地域にサービスす

る資料センターであり,全所蔵の冊子目録の効用は大き

い。そこで,昭和30年から始めた蔵書目録の刊行は,本

年度は第7冊目として芸術関係図書約4,400冊を収録し

た。

 今までに刊行した蔵書目録は,次の通りである。

 郷土資料蔵書目録        30年3月

 蔵書目録  総記・哲学篇     31年3月

 〃      歴史篇         33年3月

 〃      社会科学篇      35年3月

 〃      自然科学・工学篇  36年3月

 〃      産業篇         37年2月

 〃      芸術篇         38年3月

3 製本について

 毎日,毎週あるいは毎月入ってくる新聞,雑誌類は,

すぐ閲覧に供されるが,やがてそれらを保存し,さらに

多くの人々が将来も利用できるよう,散逸を紡ぎ利用に

耐える合本製本をしなければならない。また図書館活動

が活発になり,利用が高まるにつれて,破損,汚損もは

なはだしくなる。これら破汚損図書は,製本して装釘も

新たに,再び利用者の手に渡るよう努めなければならな

い。製本を必要とする図書は,毎年増加する一方である

し,製本作業が利用の便を阻害しないよう迅速に運ばな

ければならない。

 図書館資料の運用にあたっては,保存と利用が両輪の

ように回転することが必要である。製本技術の改良,製

本機械,製本材料の吟味等技能員に課せられた問題は少

くない。2名の技能員の努力によって処理された,本年

度の製本冊数は,図書1,293冊,雑誌995冊,新聞215冊

表紙帳簿類その他1,167件であった。

 第3節 館内奉仕

 昭和37年度における館内奉仕の努力目標の焦点は,一

般成人(特に職業人)の利用者を多くふやすことに絞ら

れる。従ってこの目的を達成するためには,どこに重点

をおき,どんなサービスをなすべきかについて検討した

結果,

 1) 参考事務係の機能を拡充し利用者に満足感をあた

 えるサービスを繰り広げる。

 2) 資料面においては,新鮮味豊かな魅力あるものを

 取揃える一方,参考図書館としての役割を果すのにふ

 さわしい資料を収集する。

 3) 施設の環境を整備し,快適なムードの中で読書や

 調査研究ができるように工夫改善を施す。

 4) 集団を対象としたサービスを行なうためには,館

内施設を開放し各種団体等にその利用を呼びかけ,施設

活用によって団体とのつながりを密接にし図書館活動の

普及啓蒙をはかる。

 以上の4項目は,館内奉仕活動を遂行するための柱と

して,それぞれ整備改善を施し内容の充実につとめ,一

般成人利用者の増大をはかった。`その結果,徐々にでは

あるが,一般成人の利用者も増力するきざしが見えはじ

め上昇線を示している。けれども,満足すべき成果をあ

げ得るまでには,今後更に一層の努力が必要である。

1 利用状況

 今年度の館内利用状況をみると,毎年のことながら学

生,生徒によってその大半を占め(79.2%)一般成人は

わずかに(20・8%)に過ぎない。利用者総数においては


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