教育年報1963年(S38)-117/180page
(7)効果 各種団体や学級に合唱を普及するため,各
出張所管内で実施を希望する程参加者に合唱のよさを理
解し得た。今後の合唱の普及のため資料として効果があった。
6 第17同県演劇コンクール
11月14日に県演劇協議会(会長・平井博)が結成され
たので委託事業として実施した。
(1)期日 38.12.8(日)一般の部
38.12.9(月)高校の部
(2)会場 福島市公会堂
(3)参加団体 一般 8 高校 6
(4)審査員 平井博(福大教授)
大木靖(俳優座)
辻合敏明(全国高校演劇協議会)
(5)入 賞
優秀賞 一般の部 福島演研
しのぶ演研
常磐労組演劇部
高校の部 福島女子高
福島商業高
若松女子高
奨励賞 一般の部 いわきあお実の会
福鉄クラブ
稲の会
呉羽化学演劇部
劇研あすなろ
高校の部 郡山女子高
原町高
白河女子高
脚本賞 西之園至郎(白河市)
脚本奨励賞 大越静枝(郡山女子高)
原町高,白河女子高
(6)審査評
1) 3年前からみているが,年々進歩してきていてうれ
しい。進歩したということは全体の差が少なくなって
きたということである。中には全国的な水準からみて
恥かしくない学校もあった。
2) 高演劇には制約が多く,とくに俳優である高校生の
生活経験が浅いので,それに加える想像力もせまく,
そのため演技の振幅がせまいものになりやすい。それ
で特に上演の成績はまず脚本の選択が70%ぐらいを占
める。そこに指導教官の指導のたいせつさがあると思う。
3) 演技の振幅はあまり伸びていないがアンサンブルの
点では成長してきている。舞台美術の点でも俳優を生
かすようになってきている。
4) 照明はむずかしいし,劇場の機構の関係もあって困
難も多いが,しっかりしたプランをたてるべきだ。
7 第7回県青年演劇研究発表会
(1)目的 青年の健全な育成をはかるために,青年演
劇の発表会を開催し,鑑賞の機会をあたえるとともに,
正しい演劇活動のあり方について研究し,青年演劇活動
の向上と普及に資する。
(2)昭和村会場 大沼郡昭和村昭和中学校
期日 38.11.16〜17
委嘱劇団の上演 2(プーポ,あすなろ)
地元劇団の上演 3
参加者 一般600名
(3)原町市会場
期日38.12.14〜15
委嘱劇団の上演 2(いわきあお実の会)
(呉羽化学演劇部)
地元劇団の上演 2
参加者 一般 85名
講 師 大木靖(俳優座)
指 導 演技の基礎訓練・演出法
研究協議 青年演劇のあり方について
(4)効果 農村青年の演劇活動が不振になりつつある
のにかかわらず,昭和村青年団,小高町青年団などの
熱意は注目してよい。青年の創造的活動に対し,助長
策を充実すべきである。地元観客との交流を図るため
に鑑賞指導を行なったことは演劇理解のうえに効果的
であった。
8 第2同県芸術祭
(1)趣旨 すぐれた芸術の公演発表を促して芸術の創
造と進展に寄与し,本県文化の向上を図るものとして,
昭和37年度から実施した。
本年は郡山市を中心として開催し,音楽都市郡山にふ
さわしい音楽中心の行事が計画された。詳細については
別冊「第2回芸術祭総覧」参照のこと。
(2)主催行事